16日午前の東京市場は10日続伸、日経平均は132円高でこの日も年初来高値を更新しました。先週末のNYダウとナスダックがともに高値を更新、ソフトバンクの1万円台乗せが象徴するように指数構成銘柄の上昇が全般相場を牽引しています。最近はSQ前後で相場が変化することが多いのですが、この日も伸び悩んだ場面では押し目買いに戻す展開となり、先物も上値を取る動きが活発化、SQ明けの週明けも相場の流れが変わらないことから、更に上値を買う動きになっているようです。北朝鮮の軍事行動のリスクは継続していますが、 ティラーソン米国務長官が「外交努力は最初の爆弾が落ちるまで続ける」と語っていることで、現状では過度な不安感は高まっていないようです。衆院選は与党優勢で、22日の投開票日近辺まで上昇が続くアノマリーは生きているようですし、選挙まで大きな調整が無ければ、11月のSQまでは大きな波乱はないと思います。
注目銘柄では安川電機(6506)がこの日も新値を取っており、ローム(6963)も新値です。主力株全般が底上げとなればゼンリン(9574)や東レ(3402)、キーエンス(6861)、旭化成(3407)、日本金属(5491)を含めた好業績・好取組銘柄の下値狙いを継続したいとところです。育児関連のライクキッズネクスト(6065)は小安いですが調整は一巡したと見ています。KYCOMホールディングス(9685)の緩んだところは引き続き注目、今日の決算発表では東宝(9602)の内容に注視です。
花咲 翁
証券市場新聞 https://marketpress.jp/