17日の東京市場は11日続伸、日経平均は連日で年初来高値を更新しましたが、5円高と小幅高にとどまっています。前日のNY市場では主要3指数がそろって高値を更新、為替も112円台前半で落ち着いた値動きで、買いが先行しました。ただ、日経平均は寄り直後に140円近く上昇した後は、利益確定売りに押され、一時マイナスに沈む場面もあり、短期的な過熱感が意識されています。前場段階の東証1部売買代金は概算で1兆2977億円でした。
指数は伸び悩みながら、底堅い状況に変わりはありません。世界鉄鋼協会が堅調な鋼材需要見通しを示したことで出遅れの鉄鋼株が買われ、中小型株でストップ高銘柄が続出するなど、個別に物色意欲は旺盛です。衆院選は与党優勢で22日の投開票日近辺まで上昇が続くアノマリーは生きているようで、当面は大きな波乱はないでしょう。
注目銘柄では安川電機(6506)がこの日も新値を取っており、10月23日の決算に注目が集まりそうです。主力株全般が底上げが続いていますので、ゼンリン(9574)や東レ(3402)、キーエンス(6861)、旭化成(3407)、日本金属(5491)など好業績・好取組銘柄の下値狙いを続けてよさそうです。
育児関連のライクキッズネクスト(6065)は小安いものの、出直り基調は崩れていません。東宝(9602)は好決算発表ながら当面の材料出尽くし感から売られていますが、切り返しのタイミングを待ちましょう。通期も上ブレが期待されています。
花咲 翁
証券市場新聞 https://marketpress.jp/