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伸び悩みも3ケタの上昇
11日の東京市場は反発しました。日経平均は109円高です。朝方は若干売りが先行して始まったものの、4月の機械受注がコンセンサスを上回ったことが好感され、上昇に転じました。G7は会議終了後にトランプ米大統領が首脳宣言を承認しないと表明しましたが影響は限られ、米長期金利上昇に伴い、円安が進んだことから後場に入って上げ幅を広げています。終盤伸び悩みましたが3ケタの上昇を維持して引けました。
重要イベント控え様子見
もっとも、あすの米朝首脳会談を前に積極的な買いは入らず、ファーストリテをはじめ指数寄与度の高い値嵩株の上げが主導するなどインデックス主体の動きです。FOMCやECB理事会などの金融会合を控えていることからも様子見気分が強く、東証1部の売買代金は概算で1兆9134億円と活況の目安とされる2兆円大台を割り込みました。一連の重要イベントが通過するまでは薄商いに、膠着感の強い展開が続きそうです。
メルカリ上場控中小型も手控え
19日に時価総額4000憶円となるメルカリの大型上場を控えていることが引き続き中小型株への買いを手控えさせており、個別に値を飛ばす銘柄は散見されますが、物色に広がりは見られません。ピックアップ銘柄ではシスメックス(6869)は上昇基調を維持していますが、ソウルドアウト(6553)は値崩れの兆候があり、いったん利益を確定することとしました。短期値幅取り候補はショートを含め順次取り上げていますが、より割り切った対応が必要と感じています。
花咲 翁
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