スマホの情報力が国を動かす【潮流】岡山 憲史

潮流|株式市場新聞
目次

アラブの春

戦争ではないが、2011年に中東地域に広がった民主化運動「アラブの春」を思い起こす。
国民の独裁政権に対する怒りが爆発し、チュニジア、エジプト、リビア、イエメンの独裁政権が雪崩のように崩れ、独裁者は追放された。それを可能にしたのはスマホの情報力だ。ツイッターやフェイスブックなどのSNSや衛星放送等のメディアによって連帯と情報共有を図り、かつてないスピードで国境を超えて民主化運動が拡大した。多くの国民が立ち上がれば独裁者を追放できることを世界に証明した。

プーチンの支持が高い理由

プーチン大統領はウクライナ侵攻を正当化するために嘘の情報や捏造した映像を流し、平気でロシア国民や世界に対して嘘をつく。ロシアの国営放送も嘘のニュースを流す。スマホが利用できない人達はその嘘を信じてしまう。プーチンの支持が高い理由だ。

団結してロシア軍に反撃

一方ではロシア軍がウクライナを攻撃し、多くの一般住居を破壊、一般市民が犠牲になった真実の情報が世界に流れる。ウクライナのゼレンスキー大統領はスマホで自身がキエフに留まっていること、ロシアと戦う強い意志を音声・動画で国民に訴えた。この動画を見たウクライナ国民は士気が高まり、団結してロシア軍に反撃し、ウクライナを守っている。

専制国家には言論の自由がない

世界中の民主国家の人々がプーチン大統領によるロシア軍のウクライナ侵攻に怒りを示し、ロシア軍の撤退と平和を求めるデモが拡大している。ロシア国内でも反戦を訴える多くの国民が拘束されてもデモは続いている。ロシアではプーチン大統領やロシアを批判する情報は削除される。専制国家には言論の自由がない。国民に自由を与えてしまうと国の言うことを聞かなくなり反逆者が出るからだ。

プーチンを止める事ができるのは?

ロシアや中国といった大国は国民を統治するために言論の自由を認めない。プーチンが最も恐れているのがロシア国民の反発である。ロシア反体制派のナワリヌイ氏はロシア国民に「怖がって沈黙する国にだけはならないようにしよう。正気を失った我々の皇帝が仕掛けたウクライナへの侵略戦争だ。平和のために闘おう」と連日の抗議活動を呼びかけている。「アラブの春」を巻き起こし、プーチンを止める事ができるのはナワリヌイ氏かもしれない。

潮流銘柄は?

潮流銘柄はサイバーセキュリティークラウド(4493)、三菱重工業(7011)、日揮ホールディングス(1963)。

3月7日「潮流」3銘柄の解説|岡山 憲史【株式投資テレビ】も併せてご視聴ください。

岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール

1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて約1万人の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催、ゴールドマン・サックス投信・クレディスイス投信・野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、
プロの運用担当者などを含む1万人以上の参加者を集めて実施。
コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)は日本株式市場がバブル後最安値を付けに行く最悪の環境にもかかわらず、
1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に殖やすという脅威の成績をあげ文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2ヶ月間で1億円の資金を2億1600万円に増加させ、6位入賞。
1999年12月8日にマーケットバンク設立。20年間にわたって株式投資で安定した高パフォーマンスを継続して出すことのできる
画期的な運用手法とサービスを提供している。

2002年1月にNHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
直近では2017年1月に始まった夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
1ヶ月間で3銘柄の合計パフォーマンスを競います。最終のパフォーマンスは155%と断トツの結果。
週刊現代、週刊ポスト、夕刊フジ、ネットマネー、月刊カレントなど幅広く執筆活動を行っている。
また、個人投資家に投資情報や個別銘柄の助言業務を行っている。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




株式市場新聞 marketpress.jp 株式ニュースと話題の銘柄

限定銘柄情報が満載!「株式市場新聞 公式メールマガジン」

購読会員限定コンテンツ

Pocket

潮流|株式市場新聞

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次