ネットフリックスに失望売り
Netflix(ネットフリックス)が20日の米国市場で35%安の226ポイントと暴落した。
1日で約540億ドル(約6兆9000億円)の時価総額を失った。株価は昨年11月に700ポイントの上場来高値を付け、5カ月間で3分の1になった。暴落のきっかけは、3カ月ごとに開示している会員数が過去10年で初めてマイナスに転じ、失望売りが広がったことだ。1997年に設立され現在、Netflixの加入者数は2億2200万人いる。世界各国のコンテンツを制作・配信しているアメリカの代表的なIT企業だ。
FANG MANTの8銘柄
FANG MANT(ファング マント)ではフェイスブック(FB)、アマゾン・ドット・コム(AMZN)、ネットフリックス(NFLX)、グーグル(アルファベット GOOGL)、マイクロソフト(MSFT)、アップル(AAPL)、エヌビディア(NVDA)、テスラ(TSLA)の8銘柄が採用されている。
IT企業は急成長した時に多角化経営を行う
米国市場では金利上昇で、ハイテク銘柄の多いナスダック市場が軟調だ。Netflixの暴落がさらに投資家心理を弱気にさせた。しかし、FANG MANTの中でアマゾン、グーグル、マイクロソフト、アップル、テスラの株価は昨年の高値からの下落は限定的である。これらのIT企業は急成長した時に多角化経営を行い、収益の多様化を進めている。急速に拡大する分野も必ずどこかで頭打ちとなるからだ。
FRBはインフレ退治を強める
また、19日の米債券市場で名目の長期金利から物価変動の影響を差し引いた「実質金利」が約2年ぶりにマイナス圏を脱した。米連邦準備理事会(FRB)が国債を積極的に買う量的緩和から資産圧縮を進める量的引き締めへとインフレ退治を強めている。
実質金利の急上昇はハイテク株には重荷
実質金利の急上昇はドル高を誘発する一方、割高なハイテク株には重荷になる。しかし、ハト派のパウエルFRB議長が利上げを行ないやすくなる。利上げの実施が確実になっている市場ではスピードと利幅が拡大することを織り込み、逆に債券が買われ、金利が低下することが考えられる。ハイテク銘柄にはプラス材料だ。今後、メタ(フェイスブック)やアップル、ツイッターなどハイテク株の決算が相次ぐ。悪材料出尽くしでナスダック市場が上昇に向う可能性が高い。ナスダック市場の戻りが、日本のグロースとスタンダード市場を上昇させる。
潮流銘柄は?
潮流銘柄はカネカ(4118)、国際紙パルプ商事(9274)、ミライアル(4238)。
4月25日「潮流」3銘柄の解説|岡山 憲史【株式投資テレビ】も併せてご視聴ください。
岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール
1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて約1万人の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催、ゴールドマン・サックス投信・クレディスイス投信・野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、
プロの運用担当者などを含む1万人以上の参加者を集めて実施。
コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)は日本株式市場がバブル後最安値を付けに行く最悪の環境にもかかわらず、
1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に殖やすという脅威の成績をあげ文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2ヶ月間で1億円の資金を2億1600万円に増加させ、6位入賞。
1999年12月8日にマーケットバンク設立。20年間にわたって株式投資で安定した高パフォーマンスを継続して出すことのできる
画期的な運用手法とサービスを提供している。
2002年1月にNHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
直近では2017年1月に始まった夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
1ヶ月間で3銘柄の合計パフォーマンスを競います。最終のパフォーマンスは155%と断トツの結果。
週刊現代、週刊ポスト、夕刊フジ、ネットマネー、月刊カレントなど幅広く執筆活動を行っている。
また、個人投資家に投資情報や個別銘柄の助言業務を行っている。
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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