海外投資家が日本株を爆買い【潮流】岡山 憲史

潮流|株式市場新聞
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4月から日経平均は3000円近く上昇

日本株の上昇の勢いが止まらない。日経平均は5月17日に3万円の大台に乗せた後、6月5日には3万2000円台を突破した。3万2000円台を回復するのは1990年7月以来およそ33年ぶりで、バブル経済崩壊後の高値を更新した。
特に4月からの上昇スピードが速く、4月から5月までに日経平均は3000円近く上昇した。

日経平均は首位

世界の主要な株価指数の5月の上昇率を調べると、日経平均は首位だった。今の上昇相場を牽引している投資家主体は「海外投資家」だ。財務省が発表した4月の対外及び対内証券売買契約の状況(指定報告機関ベース)によると、海外投資家は日本株を大幅に買い越している。買い越し額は4兆9760億円と、比較可能な2014年1月以来、過去最大となった。海外投資家は5月に入っても日本株を大幅に買っている。5月の投資部門別売買状況では、海外投資家が現物と先物の合計で3兆4614億円の買い越しとなっている。

日本株を爆買いしている理由は?

海外投資家は短期筋だけでなく、中長期の機関投資家も確実に日本株の資産配分を増やしている。海外投資家が日本株を爆買いしている理由は3つある。1つ目が東京証券取引所のPBR(株価純資産倍率)1倍割れ企業に対する改善要請だ。日本企業の資本効率が向上するとの見方が海外勢の買いを誘っている。

ETFを通じて米個人投資家の資金も

2つ目が4月に来日した米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が日本株に強気の姿勢を示したことで日本株投資に安心感が出たことだ。
3つ目が日銀の大規模な金融緩和政策の継続だ。新しく就任した植田日銀総裁は4月に行なわれた初の金融政策決定会合で黒田前日銀総裁の金融政策を変更することなく継承した。外為市場では円安が進み、日本株買いに繋がっている。米国で上場する上場投資信託(ETF)を通じて米個人投資家の資金も入っている。

トレンドフォロー型のアルゴ

また、海外投資家の中でも投機筋(ヘッジファンドやCTA)による株価指数先物(225先物、TOPIX先物)によるプログラム売買が活発になり、株価上昇に弾みがついている。投機筋は買いのトレンドフォロー型のアルゴを組んでいることが多く、一方通行に傾きやすい。
今後、日本株は短期の調整もあるだろうが、下がれば買いのチャンスである。

潮流銘柄は?

潮流銘柄は酒井重工業(6358)、ティアンドエス(4055)、FIXER(5129)

 

岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール

マーケットバンクは1999年12月8日の設立から投資支援システムの開発・販売、金融情報サービス、投資売買助言、運用コンサル等を行っている。
2002年には画期的なペアトレード「ハイブリッドシステム」を開発。NHK番組「経済最前線」で紹介される。
2006年にテクニカル分析システム「マーケットルーラー」を開発。2007年にはテクニカル応用ツール「窓チャートシステム」を開発。2つの投資分析システムは全国の投資ソフト450本の中で共に人気ランキング1位となり、高い評価を得る。また、日経225先物運用システムを開発し、実践に活かしている。

代表の岡山憲史氏は1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて1万人超の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催。ゴールドマン・サックス投信、クレディスイス投信、野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、プロの運用担当者などを含む1万人超の参加者を集めて実施。コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)で、1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に増やすという高成績をあげ、文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2カ月間で1億円の資金を2億1600万円に倍増させ、6位入賞。
2002年 1月 NHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月 TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
2017年 1月 夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
2020年 1月 夕刊フジ「激闘!!株-1(カブワン)グランプリ」で優勝。
2022年 1月 夕刊フジ主催「株-1グランプリ」で優勝。
株式市場新聞、週刊ポスト、週刊現代、フライデー、月刊カレント等を執筆。
個人投資家に投資情報や個別銘柄、日経225先物の助言業務を行っている。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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