日銀会合後は「噂で売って事実で買い」【潮流】岡山 憲史

潮流|株式市場新聞
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エヌビディアと急落と日銀によるマイナス金利解除

日経平均は3月7日に一時、4万472円を付け史上最高値を更新した。しかし、12日には3万8271円まで2,200円(5.4%)も下落した。
急落のきっかけは米AI・半導体大手エヌビディアが急落したことだ。さらに、日銀によるマイナス金利解除が今月にも行なわれるのではないかと金融市場が織り込み始め、「円買い・225先物売り」のプログラム売買が拡大した。外為市場で1ドル=150円台だったドル・円レートが146円台まで円高が進んだ。

今回の急落もCTAの仕掛け的な売買

エヌビディアの急落と円高というダブルパンチで日経平均寄与度の高い、東京エレクトロン、アドバンテストやソフトバンクグループといった半導体、ハイテク株が大幅下落した影響が大きい。しかし、12日の米国市場でエヌビディアが急上昇すると日本株も上昇し、外為市場では1ドル=148円台と円安に向っ
た。今回の急落も投機筋(ヘッジファンド、CTA)の仕掛け的な売買が行われていた。

円高・ドル安圧力はさほど強まらない

2月第4週(26日~1日)の先物の投資部門別株式売買動向(日経平均先物、TOPIX先物、ミニ日経平均先物、ミニTOPIX先物の合計)で、外国人投資家は3137億円売り越していた。
また、米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると投機筋の売買動向を示す「非商業部門」の円の売り越し幅は3月5日時点で11万8843枚と大きかったが、3月第2週~3週にかけて円の売り持ち高はだいぶ解消されたようだ。円の買い戻しに伴う円高・ドル安圧力はさほど強まらないと予想される。

円安が進めば日経平均も上昇

日銀の植田総裁が、市場が織り込んでいない連続的な利上げが視野に入っていると述べたり、量的緩和の縮小(テーパリング)に積極的な姿勢を示したりしなければ円高は進みづらいだろう。3月19日の日銀金融政策決定会合で修正の織り込みが市場で進んでいるだけに、植田総裁などから想定外に金融引き締めに積極的なタカ派的姿勢が示されなければ、「噂で売って事実で買い」とドルが買われ、円安・ドル高が進むことも考えられる。円安が進めば日経平均も上昇する。

今が絶好の買いのチャンス

特に投機筋による「円売り・225先物買い」のプログラム売買が拡大すれば、大幅上昇となる。3月末の決算期末に向けて金融機関や年金などの機関投資家が恒例の売りを出している今が絶好の買いのチャンスといえる。

潮流銘柄は?

潮流銘柄はタムロン(7740)、あいホールディングス(3076)、ピー・シー・エー(9629)。

岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール

マーケットバンクは1999年12月8日の設立から投資支援システムの開発・販売、金融情報サービス、投資売買助言、運用コンサル等を行っている。
2002年には画期的なペアトレード「ハイブリッドシステム」を開発。NHK番組「経済最前線」で紹介される。
2006年にテクニカル分析システム「マーケットルーラー」を開発。2007年にはテクニカル応用ツール「窓チャートシステム」を開発。2つの投資分析システムは全国の投資ソフト450本の中で共に人気ランキング1位となり、高い評価を得る。また、日経225先物運用システムを開発し、実践に活かしている。

代表の岡山憲史氏は1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて1万人超の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催。ゴールドマン・サックス投信、クレディスイス投信、野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、プロの運用担当者などを含む1万人超の参加者を集めて実施。コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)で、1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に増やすという高成績をあげ、文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2カ月間で1億円の資金を2億1600万円に倍増させ、6位入賞。
2002年 1月 NHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月 TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
2017年 1月 夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
2020年 1月 夕刊フジ「激闘!!株-1(カブワン)グランプリ」で優勝。
2022年 1月 夕刊フジ主催「株-1グランプリ」で優勝。
株式市場新聞、週刊ポスト、週刊現代、フライデー、月刊カレント等を執筆。
個人投資家に投資情報や個別銘柄、日経225先物の助言業務を行っている。

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