2週連続で週足陰線
先週の日経平均は前週末比約981円安と続落、2週連続で週足陰線となった。
先週は今週18日~19日に行われる日銀金融政策決定会合で金融政策の変更があるとの観測が浮上し為替が円高に振れ戻り売りを吸収することができなかった。
更に米エヌビディア株が調整したため上昇を牽引してきた半導体関連株も軟調になり足を引っ張る形となった。
市場では上昇ピッチが速かったので日柄調整は当然とも受け止められている。
日経平均は乱高下を繰り返しているがTOPIXでは下値を着実に切り上げており底堅さが感じられた。
金融政策変更で混乱することは無い
日銀金融政策決定会合で変更を先読みして長期金利も上昇してきているが大きな調整には繋がっていない。
春闘でも着実に賃上げは行われておりこのタイミングで金融政策の変更を公表するのが望ましいと思われる。
植田日銀総裁は以前から変更しても急激ではなく徐々にと発言していることから市場が混乱することは無いと思われる。
逆に金融政策の正常化に向けて動き出したことを評価されるかもしれない。
デフレを脱却しインフレが進む中、金利が上がらない方が異常である。相場が売りで反応したのならば買い場になると思われる。
今週もボラティリティの高い展開
一方、FOMCでは今回は現状維持が予想されている。
しかし、米2月CPI(消費者物価指数)や米2月PPI(卸売物価指数)が上振れたことで再び長期金利が上昇している。
利下げ開始時期の予想が後ずれすれば市場は高値圏だけに軟調な動きになる可能性はある。注意は必要である。
今週は20日が休日になるため4日立ち合いとなる。イベントウィークとなるため今週もボラティリティの高い展開が予想されよう。
今週のレンジは先物ベースで3万8000円~3万9300円を想定する。
(ハチロク)
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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