潮流|証券市場新聞

VIX清算値算出で不正な価格操作

 変動性指数(VIX)先物の清算値算出で不正な価格操作があった。
 13日に米証券取引委員会(SEC)と金融取引業規制機構(FIRNA)が調査を開始した。VIXはS&P500種株価指数のオプション価格を基に算出する。一部の金融機関がオプション取引の架空の売買注文を使って気配値を動かすなどし、VIX先物やオプションの清算値を操作していた疑いがあるという。VIXは別名「恐怖指数」と呼ばれ、今回の株式急落の背景に大きく関係している。

VIX上昇で世界の多くの投資家が多大な損失

 ヘッジファンドはVIXを上昇させ株式市場を売り崩した。世界の多くの投資家が多大な損失を被った。通常10ポイント前後で推移していたVIXが2月6日に50.80まで急騰。その後、14日には18.99まで低下している。ダウ平均は1月26日の2万6608ドルから9日の2万3360ドルまで3248ドル(12.2%)下げた。14日には2万4925ドルまで1565ドル(6.7%)戻した。

日経平均の戻りは世界で最も鈍い

 一方、日経平均VIは2月9日に38.31まで急上昇。13日には22.93まで下がる場面があったが、14日には再度33.10まで上昇した。日経平均は1月23日に2万4129円の高値を付けた後、2月14日には2万950円まで3179円(13.1)も下げた。日経平均の戻りは世界で最も鈍い。ヘッジファンドは日経平均VIを吊り上げて225先物に大口売りを浴びせ、同時に円を買う。VI買い→円買い→225先物売りといったアルゴをHFT(超高速・高頻度取引)で自動プログラム売買を多額の資金で行っている。




ヘッジファンドは徹底的に売りのアルゴを走らせて相場を崩す

 米国株式市場が上昇し、日経平均が上昇したところをヘッジファンドは徹底的に売りのアルゴを走らせて相場を崩す。このような動きが続くと個人投資家は弱気ムード一色になり、信用取引や先物取引の追証に迫られた売りといった悪循環が続く。完全に日本市場だけがヘッジファンドの餌食になっている。しかし、VIXショックも終焉に来ていることは間違いない。米VIXの低下とダウ平均の戻り。

ヘッジファンドは反対売買を行ってポジションを手仕舞う

 日経平均のPERは既に12.92倍まで低下。信用空売り比率は46.5と過去最高だ。米SECがVIX取引に調査が入ったことで、ヘッジファンドは反対売買を行ってポジションを手仕舞うことが考えられる。今後は日経平均VI売り→225先物買い→円売りといったプログラム売買が活発になるだろう。2万2500円までの戻りは速そうだ。

潮流銘柄は?

 潮流銘柄はシンクロフード(3963)、日本エスコン(8892)、日本システムウェア(9739)。

岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール

1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて約1万人の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催、
ゴールドマン・サックス投信・クレディスイス投信・野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、
プロの運用担当者などを含む1万人以上の参加者を集めて実施。
コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)は日本株式市場がバブル後最安値を付けに行く最悪の環境にもかかわらず、
1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に殖やすという脅威の成績をあげ文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2ヶ月間で1億円の資金を2億1600万円に増加させ、6位入賞。
1999年12月8日にマーケットバンク設立。17年以上にわたって株式投資で安定した高パフォーマンスを継続して出すことのできる
画期的な運用手法とサービスを提供している。

2002年1月にNHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
直近では2017年1月に始まった夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
1ヶ月間で3銘柄の合計パフォーマンスを競います。最終のパフォーマンスは155%と断トツの結果。
週刊現代、週刊ポスト、夕刊フジ、ネットマネー、月刊カレントなど幅広く執筆活動を行っている。

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