市場に強気の変化!!【潮流】岡山 憲史

潮流|株式市場新聞
目次

コロナショック前の水準近くまで戻す

コロナ禍による戦後最大の経済危機とは裏腹に日米の株式市場は上昇基調を強めている。米ダウ工業株30種平均は大きな節目の2万5000ドルを上回り、3月23日の大底から40%も上昇した。S&P500種株価指数は大きな節目の3000ポイントを超え、大底から38.5%上昇した。ナスダック総合株価指数は3月23日に付けた6631ポイントの大底から9501ポイントまで43%上昇し、コロナショック前の水準近くまで戻した。

「巣ごもり消費」の恩恵を受けるネット株

相場を牽引してきたのは新型コロナウイルスの感染拡大時に「巣ごもり消費」の恩恵を受けるネット株だ。特にGAFAMとったグーグル、アマゾン・ドット・コム、フェイスブック、アップル、マイクロソフトなどハイテク大手である。アマゾンは上場来高値を更新だ。

中小型株は景気回復局面で大型株を大きく上回る上昇

また、5月26日から市場の流れに変化が現れた。GAFAMに売りが出ても株式市場が上昇している点だ。コロナ禍の影響で暴落し、戻りが悪かった銀行や鉄鋼、自動車など景気敏感株に買われる銘柄が広がっている。米中小型株で構成する株価指数「ラッセル2000」の上昇が目立ってきたことが市場の変化を示している。中小型株は歴史的に、景気回復局面で大型株を大きく上回る上昇をみせてきた。

日本株も米国と同様の動き

S&P500はアップルやマイクロソフトなど時価総額の大きいトップ5の比重が約2割を占めるのに対し、ラッセル2000はトップ5が占めるのは僅か2.5%に過ぎない。ラッセルは幅広い企業の業績が回復するとの投資家の期待が高まらない限り上昇しない構成になっている。
ヘッジファンドなど投機筋はラッセル指数を買い転換、ナスダック100指数を売り転換し、「大型ハイテク売り・中小型株買い」のポジションに転換したようだ。日本の株式市場も米国と同様の動きとなっている。

米国同様景気敏感株に資金が流入

日経平均は3月19日の大底1万6358円から5月28日には2万1926円と34%戻した。マザーズ指数は3月13日大底の527.3ポイントから5月26日に972.8ポイントまで84.5%も上昇した。マザーズはアンジェスなどバイオ株が6倍まで跳ね上がり、巣ごもり関連のネット株が牽引した。日本も米国同様景気敏感株に資金が流入し、日経平均を押し上げている。市場に強気の変化が現れている。

潮流銘柄は?

潮流銘柄はシルバーエッグ・テクノロジー(3961)、大泉製作所(6618)、ユーピーアール(7065)。

6月1日「潮流」3銘柄の解説|岡山 憲史【株式投資テレビ】も併せてご視聴ください。

岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール

1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて約1万人の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催、ゴールドマン・サックス投信・クレディスイス投信・野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、
プロの運用担当者などを含む1万人以上の参加者を集めて実施。
コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)は日本株式市場がバブル後最安値を付けに行く最悪の環境にもかかわらず、
1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に殖やすという脅威の成績をあげ文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2ヶ月間で1億円の資金を2億1600万円に増加させ、6位入賞。
1999年12月8日にマーケットバンク設立。20年間にわたって株式投資で安定した高パフォーマンスを継続して出すことのできる
画期的な運用手法とサービスを提供している。

2002年1月にNHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
直近では2017年1月に始まった夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
1ヶ月間で3銘柄の合計パフォーマンスを競います。最終のパフォーマンスは155%と断トツの結果。
週刊現代、週刊ポスト、夕刊フジ、ネットマネー、月刊カレントなど幅広く執筆活動を行っている。
また、個人投資家に投資情報や個別銘柄の助言業務を行っている。




株式情報と相場見通し

限定銘柄情報が満載!「証券市場新聞 公式メールマガジン」

購読会員限定コンテンツ

Pocket

潮流|株式市場新聞

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次