時代の変化に順応した企業【潮流】岡山 憲史

潮流|株式市場新聞
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GAFAMはいずれも過去最高値

アメリカの代表的なIT企業の株価上昇が顕著だ。GAFAM(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフト)の株価はいずれも過去最高値を更新している。
5社の時価総額を合計すると約684兆円にもなり、東証1部の時価総額約587兆円を約100兆円も上回っている。また、米電気自動車(EV)のテスラの時価総額は2577億ドル(約27兆7000億円)となり、トヨタ自動車(約22兆円)を抜いて自動車メーカーで世界首位になった。株価は過去最高値を更新し、1年で5倍に伸びた。

時代の大きな変調に順応できているか?

エヌビディアの時価総額は2513億ドルとなり、インテルの2482億ドルを初めて上回った。今年に入ってエヌビディア株は74%上昇し過去最高値を更新、インテルは2%下落。インテルはスマートフォン時代に乗り遅れ、エヌビディアは人工知能(AI)を搭載したデータセンターとゲーム向けの半導体需要が伸びた。コロナ禍が収束しない中でも株価が上昇し、過去最高値を付ける企業と株価が低迷している企業と明暗がはっきりしている。この差は時代の大きな変調に順応しているか、できていないかの違いである。

マネーの膨張は継続している

過去の深刻な景気悪化は、強烈な信用収縮で発生するが、現在でもマネーの膨張は継続している。しかも、米国のマネーサプライ(貨幣供給量)は増加し続けているが、一方でマネタリーベース(現金+日銀当座預金)の増加は既に止まっている。この差額は、明らかに金融システムが機能不全に陥っていないことを示している。このような状況下で過剰流動性相場となれば、株式市場に資金が向うことは自然な流れだ。

ITの勝ち組の株価上昇続く!!

今回のコロナ禍は時代の変調を一気に加速させている。そして、その変革には当然ながら資金が必要となる。変革が大きければ大きいほど、実は投資が再び活発化することになるのだ。だから、現在の過剰流動性相場は、今後も続くことになる。コロナ禍の悪影響を受けないようなIT企業は時代の変化に対応した勝ち組み企業として、今回のコロナ禍でさらにはっきり示してくれた。つまり、一時的に上昇しているのではなく、コロナ禍が終息してもGAFAMなど時代の変調に順応した企業の株価はさらに上昇が続くということだ。

潮流銘柄は?

潮流銘柄はアイティメディア(2148)、アバールデータ(6918)、日本通信(9424)。

 7月13日「潮流」3銘柄の解説|岡山 憲史【株式投資テレビ】も併せてご視聴ください。

岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール

1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて約1万人の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催、ゴールドマン・サックス投信・クレディスイス投信・野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、
プロの運用担当者などを含む1万人以上の参加者を集めて実施。
コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)は日本株式市場がバブル後最安値を付けに行く最悪の環境にもかかわらず、
1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に殖やすという脅威の成績をあげ文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2ヶ月間で1億円の資金を2億1600万円に増加させ、6位入賞。
1999年12月8日にマーケットバンク設立。20年間にわたって株式投資で安定した高パフォーマンスを継続して出すことのできる
画期的な運用手法とサービスを提供している。

2002年1月にNHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
直近では2017年1月に始まった夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
1ヶ月間で3銘柄の合計パフォーマンスを競います。最終のパフォーマンスは155%と断トツの結果。
週刊現代、週刊ポスト、夕刊フジ、ネットマネー、月刊カレントなど幅広く執筆活動を行っている。
また、個人投資家に投資情報や個別銘柄の助言業務を行っている。




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