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署名は大方予想されていた
ニューヨークの引け後にトランプ米大統領の香港人権法案署名が伝わったことで、ナイトセッションの先物では2万35000円で推移していたものの、この日の日中取引では終始小動きに推移し、結局は5日ぶりに反落となった。香港の人権法案については、トランプ大統領はこの数日、慎重な発言をしていたが、議会で両院とも可決しているものには署名の選択肢しかなく、大方予想されていたもの。
リスク回避の動きにはなっていない
中国外務省は、これを受けて米国の香港人権法は中国への強力な内政干渉だと指摘し、厳しい対抗措置を取らざるを得ない、との発表をしているが、香港市場、東京市場の動きを見る限りではリスク回避の動きにはなっていない。トランプ大統領が感謝祭の休日前に署名したのはマーケットへの影響を配慮してのものと思われ、中国側もこれで交渉を破談にしてしまえば、自国にもデメリットとなることから、米中の駆け引きが続いていると判断できそう。
来月からIPOラッシュ
NY市場が休場になることから明日は大きな動きがなさそうだ。ジャスダック、マザーズ指数ともに高く、先物の影響を受けない中小型に資金が向かっている。来月からIPOラッシュとなることから、明日は一旦現金化の動きも予想されるが、物色の中心が変化するにしてもマザーズなど中小型の中からになろう。
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