容赦ない先物売り【記者の視点】

記者の視点|企業速報 証券市場新聞
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再度ダウは5日に2万6000ドル割れまで急落

 3月第1週の東京市場も波乱の動きとなった。ニューヨーク市場はダウで2月28日に2万468.01ドルまで急落したあとに、民主党の大統領候補者選のチューズデーでバイデン氏が勝利したことを受けて2万7000ドル台を回復。その後、米カリフォルニア州全域に非常事態宣言は発動されるなど欧米での新型コロナウイルスの感染拡大を受けて再度ダウは5日に2万6000ドル割れまで急落している。

週明けは2万500円割れのスタートも

 週末6日のニューヨーク市場は朝寄りでダウが900ドル超の大幅安でスタートし、その後はFRB高官の追加緩和示唆や、クドロー国家経済会議(NEC)委員長による企業支援の可能性言及から、買い戻しが入り、256。50ドル安で引けている。
 日経平均に関しては、日銀のETF買いや個人の押し目買いなどに支えられて日中の取引時間帯は下げ渋る場面があるものの、225先物のナイトセッションやCME225先物への売り崩しが強く、ニューヨーク時間帯のCMEは2万425円で引けており、週明けは2万500円割れのスタートが懸念される。
日経平均の一株純資産(5日現在2万911円)割れ水準は売られ過ぎの領域ながら、国内外の感染拡大の不安が後退するまでは、全般の流れを見極めたい。

狙えるのは感染防止関連だけ

 個別ではトヨタ自動車(7203)の安値更新を筆頭に主力が総崩れとなるなかで、やはり感染防止や治療薬開発に絡む関連銘柄になる。ワクチン開発が伝えられたアンジェス(4563)が連続S高になり、その関連でタカラバイオ(4974)も急速に出直ってきた。大幸薬品(4574)も25日線で下げ止まる動きで先駆して人気化していた銘柄の見直しもありそうだ。




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