下げる時だけ付き合う
先週の日経平均は乱高下したが結局は前週比▼393円と下値を切り下げる展開となった。
FRBが臨時で金利を0.5%下げると発表したが0.75%以上を期待していた市場からは売りで反応され連日1000ドル級の上げ下げで動きアルゴリズム取引で市場は大きく揺さぶられている。
米国の金利引き下げに伴い円は買われ日経平均は下げる時だけ付き合う感じでNY市場の上昇には反応薄である。
日銀のEFT買い入れコストは日経平均で約1万9000円処
先週この欄でも触れたがCTAなどの短期の売り筋と中長期で日本株に投資してきた米国年金などの投資主体の売りが重なっているようだ。日銀が今月より買い入れ額を増額して1000億円のETF買いをしているが焼け石に水のようである。
現在、日銀のEFT買い入れコストは日経平均で約1万9000円処でありこのまま下落が続くと中央銀行が評価損を抱える異常事態になり本格的な日本売りにも繋がりかねない。
チャート的には売られ過ぎのサイン
経済的にもサービス業を中心とした産業の低迷は否めず3月期の決算はかなりの減益が想定されるが株価にはまだ織り込めておらず底値探しは続こう。
ただ、チャート的には売られ過ぎのサインは多い。週末時点でRSIは16.6%と2008年のリーマンショク時(12.09%)に次ぐ低さであり騰落レシオも58.1%とこちらもリーマンショック以来の低さとなっている。
「落ちてくるナイフは素手で掴むな」
コロナウイルスに対して特効薬が見つかれば一旦は一気に戻す可能性は高く過去の経験則からすればそろそろ買い場だと思われるが「落ちてくるナイフは素手で掴むな」である。根拠のない上昇には短期勝負で臨みたい。
下値メドは60か月移動平均線も2万0281円。その下は8月の安値(2万0110円76線)、これを割ってくると2万0000円割れが見えてくる。上値はまずは急下降している転換線(2万1784円)、これを抜けてくれば2万1850円の窓埋めは期待できよう。
「カバードプット」の形で勝負!
今週はメジャーSQ週である。ボラティティの高い相場展開は続くとみられるがオプションのプレミアムも高水準を維持している。
「アホボラ」の状態は峠を越したと思われ、セータ(時間価値)の減少を狙って行使価格の遠いプットオプションと先物の売りと合わせて「カバードプット」の形で勝負したい。(ハチロク)
(ハチロク)
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