日経平均、三段下げ【転ばぬ先のテクニカル】

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SQ値、7月12日安値も割り込む

昨日の東京株式市場は大幅反落し、8月オプションSQ値(32013.86円)を割り込みました。また、ザラ場の安値は3万1766円まであり、7月12日安値(3万1791円)をも割り込みました。終値ベースでも安値更新したことで、6月19日高値からの波動は三段下げとなりました。

本日17日近辺が変化日の可能性

昨日の当欄では本日17日近辺が昨年に倣うと変化日になる可能性をお伝えしました。8月17日は昨年の年間高値をつけた日で、2万9227円高値から9月7日には2万5621円まで急落。その後、9月13日までリバウンドして2万8659円まで戻しますが、リバウンド一巡後は再度下振れて、10月3日には2万5621円まで下落していきました。

変化日に向けて下落は買い場

前年の転換日前後が翌年の転換日になることは珍しいことではなく、今回、この変化日に向けて下落してきたことは買い場提供局面が近づいていると言えるかもしれません。6月高値以降の波動分析で、日経平均の三段下げの確率が高い旨のコメントを何度もお伝えしてきました。下値は3万1500円前後が理想的ともしてきました。仮に下げが加速した場合でも、3万700円近辺は強力な下値支持線として機能すると考えます。

3万700円台は強力な下値支持線

上のチャートは2021年以降の週足チャートです。21年相場は2月と9月に3万700円台のダブルトップをつけた年です。その後、22年3月に2万4681円まで下落して底入れとなりました。22年6月→10月→本年1月→3月と順次、調整局面で下値を切り上げてきました。そして、本年5月末に21年のダブルトップをブレイクして需給が好転し、3万3000円台まで駆け上がりました。となると、以前の高値である3万700円台は強力な下値支持線として意識されることになります。

ここからの下げを怖がる必要ない

5月~6月の急騰時は日本の投資家は利食い売りに回り、上昇に付いていけませんでした。6月高値から2000円下落してきたことで、本来、押し目待ちしていた投資家は恐らく弱気の風に怯えだしていることでしょう。折角、待ちに待った調整局面を迎えても、心理的にはその場の雰囲気に飲まれてしまうのです。しかし、少し長い足を確認すれば、ここからの下げを怖がる必要はないと考えられるのです。

26週線は3万380円近辺に上昇

日経平均の週足は今週13週線を割り込んできており、5週線が13週線を下回りデッドクロスしてきました。弱気筋はこのデッドクロスを重視して手を引っ込めることでしょう。現在、26週線は3万380円近辺に上昇してきています。21年高値の3万700円台とは誤差程度の位置まで上昇してきており、仮に三段下げで3万1000円攻防に移っても、見えざる神の手が買いに動き出すことでしょう。

引き付けて買い場探す局面

このように日経平均は崩れ足が鮮明になっていますが、TOPIXやプライム指数は今のところ13週線の上で推移しており、日経平均に比べると軽微な調整となっており、ここより引き付けて買い場を探す局面ではないかと考えております。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp

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