反落し売りサイン点灯
本日の東京株式市場は反落し、昨日の上昇を帳消しにする往って来いとなりました。日経平均は昨日、25日線を若干上回りましたが、本日は一気に75日線割れとなりました。そのため、ストキャスティクスの%DとSLOW%Dがデッドクロスし売りサインが点灯。一目均衡表でも雲下限を割り込み三役逆転の売りサインが点灯しました。4月19日以降の反発が単なる中間反騰の可能性が出てきました。
5月7日現在のEPSが一気に100円程度低下
このところ特段、支援材料がないなかでの取引が続いており、投資家の目線は本格化している決算発表での個別物色が中心となっています。昨日は日経平均の一株利益(EPS)が2281円とピークから約100円程度低下していると指摘し、足元で進む決算発表でどの程度伸びるかが鍵だとお話ししました。ところが、昨日発表された5月7日現在のEPSが2189円と一気に100円程度低下しました。
今の株価はPERで見れば割高水準
そのため、日経平均の株価収益率(PER)は前日の16.76倍から17.74倍に上昇してしまいました。日経平均が終値ベースの最高値である4万888円まで上昇した3月22日のEPSが2352円で、この時のPERは17.38倍でしたので、今の3万8000円台の株価はその時より2500円程度下げていますが、PERで見れば、割高水準ということが今朝の下落につながっているのかもしれません。
決算発表はまだ2割程度しか進んでいないが…
決算発表はまだ2割程度しか進んでおらず、今後の発表によって大きく伸びていくと考えておりますが、1日で100円近くEPSが低下するというのは驚きです。一体、どの企業の決算が足を引っ張ったのか皆目分かりませんが、投資家の目はこういったところに向けられているということは理解できます。
SQ値7カ月ぶり反転確実で通過後が気になる
また、今週末はオプションSQです。4月のSQ値は3万9820円で着地しましたが、「幻のSQ値」となり、その後の調整へと進みました。昨年10月をボトムに先月まで6カ月連続でSQ値は切り上がってきましたが、今月は7カ月ぶりに反転することは確実であり、SQ通過後の値動きが気になるところです。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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