新高値になったことは重要
連休明けの東京株式市場は大幅続伸し、3万3990円高値まであり、バブル崩壊後の高値を更新しましたが、後場に入りダレてしまい、日足ローソク足は上髭のほうが下髭より長いほぼ十字足となりました。しかし、新高値になったことは重要です。日経平均は昨年11月以降3万3800円台が強力な上値抵抗ラインになっていましたが、今日はこの抵抗ラインを突破してブレイクアウトしました。そのため、売り方に焦りが出てくるものと思われます。
米雇用統計内容強くなく長期金利上昇限定的
注目された米12月の雇用統計は非農業部門の雇用増が17万人程度の市場予想に対し、結果は21万6000人増、失業率も市場予想の3.8%を下回り11月同様の3.7%でした。そのため、米10年債利回りは4%台に乗せてきましたが、内容をみるとフルタイムの雇用が153万人減と2020年4月以来の落ち込みを記録。一方、パートタイムの雇用が76万人増で複数も職を持つ者も22.2万人増となっており、ヘッドラインだけ見ると雇用は強く映りますが、内容はそうではありません。そのため、長期金利の上昇も限定的で、株価への影響もなかったということのようです。
買い目線ながらも冷静に見ていきたい局面
さて、日経平均は3万4000円台が視界に入ってきましたが、短期6日騰落レシオが250%と過熱してきました。ストキャスティックがFAST、SLOWともに92%台に上昇しており、ここは買い目線ながらも順張りで乗る訳にはいきません。冷静に見ていきたい局面です。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
株式市場新聞 marketpress.jp 株式ニュースと話題の銘柄
コメント