長期金利、金、原油【転ばぬ先のテクニカル】

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インフレ警戒感台頭で株安

本日の東京株式市場は日経平均が反落、TOPIXは続落となりました。2日のNY市場では長期金利の上昇に伴い株安となりました。今週から来週にかけて米景気指標の発表が多く、粘り強いインフレへの警戒感が台頭。

今後のスケジュールを確認

そこで今後のスケジュールを確認しておきましょう。
4月3日(水)
米3月ADP雇用報告
米3月ISM非製造業景況指数
4月5日(金)
米3月雇用統計
4月9日(火)
米3年債入札
4月10日(水)
米3月消費者物価指数
FOMC議事録(3月19~20日開催分)
米10年債入札
4月11日(木)
米3月生産者物価指数
米30年債入札
4月12日(金)
米4月ミシガン大学消費者信頼感指数

重要景気指標に米国債入札もあり金利重視

重要な景気指標の発表に加え、米国債の入札が行われるため、長期金利の動向を見極めたいという金利重視の相場展開が考えられます。先月23日の当欄で株式益利回りのことを書きましたが、現在のS&P500のPERは22.218倍なので、株式益利回りは4.50%です。昨日の米10年債利回りは一時4.403%まであり、終値は4.350%でした。株式にとっては危険水域に入ってきており、尚更、上記の景気指標を確認したいということになりそうです。

金利上昇も金価格は史上最高値圏

また、今後は金価格と原油価格にも大注目せねばなりません。円建ての金価格は円安の影響で高い訳ですが、実はドル建てでもポンド建てでも金価格は史上最高値圏にいます。金には金利が付かないため、金利が上がると売られるものですが、では何故今、金利上昇とリンクして買われているのでしょうか。

原油価格上昇でインフレ再燃の動き

また、原油価格が85ドル台に乗せてきました。2022年6月に120.67ドルで天井打ちとなった原油価格は23年3月に66.74ドルまでほぼ半値になりました。そこから23年9月に90.79ドルまで反発した後、23年12月に71.23ドルまで下落しました。原油価格と長期債利回りはほぼリンクして動いており、インフレ再燃の動きが出てきているようです。

株式益利回りから米国株は買えない状況も

金利と原油価格が上昇し続けるならば、FRBの利下げは先送りされることになるでしょうから、株式益利回りの水準を考えると米国株は買えないという状況となるかもしれません。そういう意味で、これらの動きを注意深く見ていかねばならないと思います。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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