星野三太郎の株街往来~改めて求められる地方分権

大証|企業速報 証券市場新聞

新年会が一巡したところで、岡山から広島へと普段は電話でしか取材ができない西日本の企業へ挨拶周りを行った。岡山もJRの岡山駅自体はリニューアルで最先端駅ビルに生まれ変わっているが、中心部を離れた地域では商店街はシャッターが閉められた店舗が目立っており、高齢化が進む中で活気が失われている現状が感じとれた。昼食で訪れた定食屋の店長と偶然会話する機会を得たが、長期にわたり務めた市会議員も高齢化が進んで政策に目新さが感じなくなったと嘆いていた。都市部で若手の候補が当選したニュースを聞いて、新しい風が吹かない現状に不安を感じていたが、首都圏の一極集中が更に進む中では、それ以外の地域ではどの地域も同じような悩みを抱えているのだろうと思う。筆者が訪れた地域ではそのような中でも経済を支えているのが、当然ながら、本社や工場を構えている大手企業。本社は東京で、工場は海外でという流れが主流だが、これをもっと地方に移転を促すなどの政策が必要だと改めて感じる。2020年の東京五輪も、東京のだけの話しと冷めた目で見る地方在住者は多い。地方分権を真剣に進めないと首都圏以外は廃墟になる可能性が高い。

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