銅価格と在庫【転ばぬ先のテクニカル】

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反発も商い低調

昨日の東京株式市場は日経平均は4日ぶり、TOPIXは3日ぶりに反発しました。ただ、市場参加者が少なく、出来高概算9億9101万株、売買代金は1兆8106億円と低調でした。物色はDXや再生可能エネルギー、サイバーセキュリティ、人工知能などのテーマ株が物色されました。

上値追い出来ねばデッドクロス

日経平均はかろうじて25日移動平均線を回復しましたが、TOPIXは2日連続で割り込んでおり、両指数ともに5日移動平均線が下向きに転じ、25日移動平均線に接近してきたことで、本日、上値追いが出来ねばデッドクロスしてくることになりますので注目ということになります。

変化日のトレンド確認

昨日より大納会までが今年最後の変化日です。ここで短期調整を終えて新年相場につなぐことができるのか、2年連続急落スタートとなった大発会再びとなるのか、この変化日のトレンドを確認せねばなりません。

マザーズ投げ一巡で自律反発

前日、急落したマザーズ市場も3日ぶりに反発しました。松井証券のマザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率では買い方が22.45%のマイナスだったということで、22日の急落により相当数の追証が発生したのではないかと思われます。売買代金が2879億円と膨らんだことから投げ売りも嵩んだことが伺えますが、昨日は投げ一巡期待から反発。日足ローソク足は前日の陰線に陽線が孕んだ形であり、自律反発に過ぎないと思われます。

需給改善は年明け

IPOラッシュも峠を越しつつありますが、本日2社、明日が3社と集中し、28日と29日に1社ずつ。需給が改善するのは年明けということになりそうです。

中国商品取引所で主要産品急落

ところで22日は中国の商品取引所で、原油や非鉄など主要産品が急落したのが目立ちました。これは欧米などで新型コロナウイルス感染拡大に歯止めがかからないことから、外需の落ち込みが中国経済にも打撃になると懸念されたのだと思います。また、米国の対中制裁も不安材料。

銅価格は景気を映す

商品の下落の流れはロンドンの金属市場(LME)でも続き、アルミや銅など主要商品が軒並み下落していました。中でも銅価格は日々確認する必要があります。銅はありとあらゆる工業製品に使われるため、その価格は景気の強さを映し出します。

在庫減少で銅価格上昇

LMEの銅の在庫は今年5月には278、750トンありましたが、中国の景気回復に伴い9月には73、625トンまで減少。その後は10月に184、850トンまで積み上がりましたが、足元では119、600トンまで減少傾向となってきました。この在庫減少より少し早めの3月半ばに1トン=4810ドルで底打ちし、今月18日には7985ドルまで上昇。

三井金や住友鉱の上昇に急ブレーキ

三井金属や住友鉱山の株価はこの銅価格に連動するように上昇してきましたが、ここでの急ブレーキは銅価格の下落が要因となっていると思われ、今後の景気や非鉄金属株の行方を考える上で銅価格と在庫状況に注目せねばならないと思います。

日々勇太朗

相場見通し

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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