一時160円突破しその後154円半ばへ
本日の東京株式市場は続伸しました。GWの3連休中に、先週の日銀会合結果を受けて円安が急進行。昨日のお昼ごろには一時1ドル=160円を突破する場面がありました。その後、急激な円高が起こり、154円半ばまで急騰となりました。政府・日銀が円買い介入した可能性がありますが、本日は156円台後半に値を戻しています。
160円が政府・日銀の防衛ライン
神田財務官は「介入かどうか申し上げないが24時間対応できる準備をしている」とし、介入したのかどうかはお茶を濁しましたが、行き過ぎた相場は訂正されるもので、介入なくても反転を狙ったAIなどが動き出すとこのような極端な動きをすることは当然でしょう。今後は再度、160円近辺までリバウンドした時に、同様の急激な乱高下があれば、160円が政府・日銀の防衛ラインとして意識されることでしょう。
エヌビディア出直るも底入れ確認は906ドル越え
さて、休み中のNY市場は主要3指数が2日続伸となりました。半導体主力のエヌビディアが続伸し880ドル近辺まで戻してきました。終値ベースの最高値となる3月25日高値(950ドル)からは日足二段下げで756ドル安値までありました。下げ幅の61.8%を取り戻してきましたが、底入れ確認は4月11日の906ドルを越えねばなりません。
あくまで一時的なリバウンド
東京市場の主力半導体関連銘柄はマチマチの展開です。先週末、決算発表したアドバンテストは市場予想を下回り、本日は6%超下落しています。レーザーテックや東京エレクトロンも上げは限定的で、まだ調整局面を抜け出したとは言えないようです。足元の上昇はあくまでも一時的なリバウンドで大底を打ったとは言い切れません。需給が改善するには今しばらく時間が必要と考えております。
FOMC結果が出る翌日はGW中で静観
今晩から米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催されます。このところ若干、長期金利は下げましたが、10年債は4.62%と昨年12月時分の3.8%からは随分と高い位置です。今回のFOMCで年内の利下げ回数を占うことになりますが、この結果が出る翌日の日本はGW中のため反応できません。ここは静かに見守るしかないのではないでしょうか。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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