稲野達郎社長は売上高200憶円達成に意欲|大森屋(2917)【銘柄探究】

取材メモ|企業取材 証券市場新聞

積極的な新商品投入で業績拡大

大森屋(2917)は加工のり製品での唯一の上場企業として、高いブランド力を誇る。主要原材料である、原料海苔価格の高騰という逆風が吹くなかでも高品質の商品を販売、積極的な新商品投入も功を奏し業績拡大が続いている。攻めの経営により今後は更なる飛躍が期待されよう。

20年9月期は21.8%営業増益見込む

 前19年9月期については連結売上高では184億7000万円(前の期比3.8%増)と過去最高を達成したが、原料海苔価格の高騰や物流費などのコスト増が圧迫となり、営業利益では3億6100万円(同19.5%減)と減益を余儀なくされた。今期については売上高で188億6000万円(同2.1%増)、営業利益でも4億4000万円(同21.8%増)と大幅な増益転換を見込む。

ブランディングの強化と強固な体制を構築

 稲野達郎社長は「前々期(18年9月期)の利益水準に戻すべく、ブランディングの強化と強固な体制を構築、ふりかけなど海苔以外の商品投入も積極投入し、売上高200憶円を目指していく」と今後の業績拡大に意欲を見せた。

今後の展望を語る稲野達郎社長

新ブランドロゴマークを発表

 このような中で、同社で新しいメッセージを体現した新ブランドロゴマークを発表、「つくるひとが楽しい、食べるひとがうれしい。」を体現すべく、既存ロゴと英語表記(グローバル化)を中央に配置し、オレンジ(食べる人)と臙脂(つくる人)の色で配色した新ロゴマークを既存製品や新製品などに順次採用していく。

新ブランドロゴマーク

21年完成を目標に新社屋を建設

 これに加えて現在の大阪支店(大阪特販課)の所在地である大阪市此花区西九条に21年完成を目標に新社屋を建設し、一般消費者向けや法人(業務用)向けの事業連携を深めることにより、売上高200憶円を射程圏に入れたい考えだ。

20年2月に新製品を相次ぎ投入

 20年2月に発売予定の春の新製品については、ふりかけの主力品である「緑黄野菜ふりかけ」と「小魚ふりかけ」を栄養素を強化しパッケージを一新してリニューアル、「無添加えび山椒ふりかけ」と「無添加とろろ昆布ふりかけ」、個性豊かなバラエティ茶漬「お茶漬職人 粋」と「お茶漬職人 贅」、柿の種のカリカリ食感が楽しい「柿の種わさび茶漬」、化学調味料無添加の「無添加味付のり卓上」を発売。

贈答品でも攻勢

 贈答品では5月からバラエティギフトとして紅ずわいがにほぐし身缶などがセットになった「KYB-30」、有明け海産一番摘み海苔に限定して使用した最高級の海苔「SKー35」とかに缶と詰め合わせた「SK-50」を発売する。

首都圏エリアでTVCM

 「緑黄野菜ふりかけ」と「小魚ふりかけ」のリニューアルに合わせて首都圏エリアでTVCMも2月からオンエアを予定して、新製品の拡販を図る。

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