日本精線は半導体関連業界向けの高水準続く【銘柄探究】

取材メモ|企業取材 証券市場新聞
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新製品開発に取り組む

日本精線(5659)はステンレス鋼線のトップメーカーで、ナスロン(金属繊維)などの高機能製品や高合金ワイヤなどの独自製品を供給している。
前22年3月期は連結売上高で447億9500万円(前の期比31.3%増)、営業利益で45億9600万円(同93.1%増)、純利益で31億7700万円(同74.1%増)と大幅な増収増益かつ過去最高を達成した。半導体関連業界向け超精密ガスフィルターのNAScleanや太陽光発電発電パネルなどの製造プロセスに使用される極細線に代表される高機能・独自製品に対する需要の強さが継続したことに加えてステンレス鋼線の販売数量回復による粗利益率増加なども利益を押し上げている。
今23年3月期は連結売上高で485億円(前期比8.3%増)、営業利益で44億円(同4.3%減)、純利益で30億8000万円(同3.1%減)と売上高では過去最高を引き続き見込んでいる。
重点取組テーマーとして東大阪工場での酸洗設備の第2期合理化計画の実行や枚方鋼線での極細線・ばね用材の機能能力増強、金属繊維製造でのリフレッシュ投資などを推進。太陽光ソーラー発電効率向上に対応すべく更なる細径化対応した極細線や半導体製造装置の高機能化に対応した超精密ガスフィルターの性能向上と新製品開発に取り組んでいく。

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