「鮮魚列車」【星野三太郎の株街往来】

大証|企業速報 証券市場新聞
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半世紀以上の歴史に幕

 近鉄の「鮮魚列車」がダイヤ改正を機に半世紀以上の歴史に幕を下した。鮮魚列車は伊勢湾周辺の水産業者のために1963年から運行、日祝を除く毎日、上りは宇治山田―大阪上本町、下りは大阪上本町―松阪の間を朝夕1本ずつ運行してきたそうだ。
 車体は全面小豆色の近鉄の車両では旧塗装で、行き先表示には「鮮魚」と表示されているだけ。車内には通常ならあるべき座席は存在せず、鮮魚を入れている荷物が積んでいるだけ。以前、筆者は三重県の名張市に居住していたが、大阪への通勤時にこの鮮魚列車が名張駅に停車していて行商人さんが荷卸しをしている光景を見るのが楽しみだった。

全国唯一の存在だった

 「鮮魚列車」のおかげで沿線のスーパーなどでは新鮮な魚が購入できたんだろうなと思う。調べてみると京成電鉄や旧国鉄でも同様の鮮魚専用列車が存在したが、現在では全て廃止になっている。近鉄の「鮮魚列車」が全国唯一の存在だっただけに残念だが、16日以降は、一般列車に鮮魚専用のラッピング車両「伊勢志摩お魚図鑑」を連結して運行するそうだ。古き伝統が別の形で残るのは安心した。

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