富士通は１Ｑ営業利益６．６倍【正直じいさんの株で大判小判】

朝高のあと戻り売りに押される

　３０日の東京市場は５日続落しました。日経平均は５７円安です。ＦＯＭＣの結果を受け前日の米国株が高く、前日まで４日続落していた反動で買戻しが先行しましたが、朝高のあとは戻り売りに押されました。都内の新型コロナ感染者が過去最多となったことや主要企業の冴えない決算が買いを手控えさせ、後場に入ると下げに転じています。東証１部の騰落銘柄数は値下がり銘柄数が１３２１と値上りを大きく上回りました。

グロース株の一角に買い

　一方で上方修正のアサヒＨＤや１Ｑ２６％増益のエムスリーが大幅高に買われるなど、決算への反応は悪くはなく、グロース株の一角に買いが向かいました。新興バイオや巣ごもり消費関連銘柄が高く、マザーズ指数は５日ぶりに反発しています。あすも決算を手掛かりにした物色が続きますが、日経平均は小幅安ながら２５日線に上値を抑えられるかたちで下落しており、下値への警戒もしておくべきでしょう。

ＫＩＹＯが上げ幅広げる

　推奨銘柄ではマクアケ(4479)やＢＡＳＥ(4477)が強い動きで、直近ＩＰＯで前場に打診買いを入れたＫＩＹＯ(7353)が後場上げ幅を広げました。また、引け後に決算を発表した富士通(6702)は１Ｑ営業利益６．６倍と利益が急拡大、通期はユビキタス特需の反動減とコロナによるテクノロジーソリューションへの影響を織り込み前期並みを予想しましたが、１Ｑで通期計画を超過しています。あすの株価の反応を見守りましょう。

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