早期収益再建に布石打つ|ハリマ化成G

取材メモ|企業取材 証券市場新聞
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はんだや香料を拡販、設備更新も

ハリマ化成グループ(4410)は原材料価格高騰と世界的な景気後退に伴うローター事業の粘接着剤用樹脂需要減退により、24年3月期は期初計画を下方修正、営業損益14億円の赤字転落を見込んだ。ただ、早期収益再建に向けすでに布石を打っている。
独ヘンケル社から買収したはんだ材料事業は高耐久鉛フリーソルダーペーストでハイスペックが求められる自動車分野の需要を開拓、室温で長期保管できるソルダーペーストでカーボンニュートラルに対応しており、中国でも生産能力を増強して拡販に乗り出した。加古川製造所では国内初のミルセン製造設備を稼働、香料原料の生産を開始したほか、再生可能資源としてロジンへの関心が高まるなか、石油代替製品への開発も進めている。
また、港湾物流の混乱が続くオセアニアでは生産設備を更新、今後の需要回復に備えており、業績不振の要因になったローター事業についても「資源価格高騰を見越してユーザーが積み上げた在庫も底をつき始め、受注が戻りつつある」(会社側)としている。さらに、中国製紙薬品事業合弁会社への出資比率引き上げで、持分法利益が増えることになる。

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