NYダウ連日高値も上値重い【記者の視点】

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方向感が見えるにはもう少し時間が必要

4月最終日の30日に下落した東京市場は連休明けの6日に日経平均で518円高超と大きく戻す動きとなった。新型コロナウイルス変異型の感染拡大を受けての緊急事態宣言の懸念から大型連休前に一旦は現金化する動きが見られたが、東京市場の休業中にニューヨーク市場でダウが最高値を更新した動きを見て、連休明けからバリュー銘柄を買い戻す動きが活発化した。一見、大きな値幅で上昇したように見えるが、25日線や50日線を基準に揉み合い推移していた4月中旬までの下限ゾーンまで戻したに過ぎず、膠着状態を脱したと判断するのは早計だろう。NYダウは7日にも229ドル高と連日大幅に最高値を更新しているが、買い戻し一巡後は上値を追う動きが見られず東京市場の方向感が見えるにはもう少し時間が必要だろう。

今週は200社以上の決算発表

今週は200社以上の決算発表が控えており、11日は武田薬品工業(4502)、12日はトヨタ自動車(7203)やソフトバンクグループ(9984)など主要企業が続々と控えている。6日は任天堂(7974)が22年3月期について連結営業利益で5000億円(前期比22.0%減)と大幅な減益を発表し悲観売りを浴びた。アナリストコンセンサスの未達で売らる銘柄が相次いでいるが、控え目な予想とはいえ、任天堂のように減益では発表翌日の株価ショックも大きくなる可能性がある。決算内容とその後の株価動向を見極めてから動いても遅くはないだろう。

電子部品やハイテクの見直し買いに期待

ナスダック指数も7日に50日線や75日線に到達したところでようやく反発した。底打ちから出直る動きとなれば東京エレクトロン(8035)など電子部品やハイテクの見直し買いに期待。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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