第2週の東京市場は堅調だったが・・・
8月第2週の東京市場は上値は重いものの、12日に日経平均では2万8279円80銭まで買われる場面があり、堅調な動きとなった。支援材料となっているのが、ニューヨーク市場でのダウとS&Pの連日の市場最高値。12日には7月生産者物価指数が市場予想を上回ったことから、量的緩和の縮小懸念がやや強まり、景気敏感セクターを中心に利益確定の売りが出たものの、スマートフォンのアップルやセールスフォース・ドットコム、マイクロソフトなどハイテクが買い直されている。
ナイトセッションの225先物は2万7830円
一方、米国株の動きに比べて東京市場動きは物足りない。13日はNYダウが連日で史上最高値を更新しているものの、ナイトセッションの225先物は2万7830円で引けている。
新型コロナのデルタ株感染拡大は日米含めて世界的に深刻な問題だが、これに対して日本政府の対応が後手後手に回っているのが、上値を追えない要因になっているのかも知れない。
好決算ながらも放置されている銘柄
そのような中でも商船三井(9104)や日本郵船(9101)、川崎汽船(9107)の海運株が高値追いとなるなど個別で見ると状況は変わってくる。今回の第1四半期決算では概ね期待されていた主力の多くは上方修正されている。人気が一部のセクターに集中してり、海運株には行き過ぎ感は否めない。ハイテクなど好決算ながらも放置されている銘柄の出直り場面があれば付いていきたいところだ。
アナリストによる業績やレーティング見直しに注意
今週は16日の中国7月小売売上高や工業生産、17日に米7月小売売上高と鉱工業生産・設備稼働率の発表が控える。国内では16日の東京エレクトロン(8035)などで第1四半期発表は一巡することから、今後はアナリストによる業績やレーティング見直しに注意を払いたい。
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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