比較的落ち着いた動き
2月第1週の株式市場は、1月31日に3日ぶりに日経平均が2万7000円を回復し、2日に2万7564円まで戻りを試した後に戻り売りに押される場面があったが、比較的落ち着いた動きになった。
緩やかな金融引き締め
FOMC後のパウエルFRB議長の曖昧な会見により米国の金融政策の動向に不安が残っていたが、その後は複数の地区連銀総裁が、そろって緩やかな金融引き締めに言及したことで、大幅な利上げ観測が後退したことが安心感に繋がった。米国の主要企業についてはメタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)は決算悪で売られたが、アップルやグーグル親会社のアルファベット、アマゾンは好内容から買われており、これが東京市場のハイテク見直しに繋がっている。
今週はファイザーやウォルト・ディズニーの決算
米国の決算については今週は、8日にファイザー、9日にウォルト・ディズニー、10日にイルミナが発表を予定している。ファイザーについては新型コロナワクチンに加えて、昨年12月にFDAから緊急使用が認可された経口治療薬も寄与することから、好決算は予想される。ウォルト・ディズニーは、動画配信サービス「ディズニー+」が好調に推移しており、有料会員数の推移が注目点で、メタ・プラットフォームズのような波乱のリスクは低いだろう。
ソフトバンクGや東エレク
今週は11日が建国記念で3連休になることから、10日のオプションSQまでの4日間立ち合いでは大きな動きはないだろう。個別では8日のソフトバンクグループ(9984)と10日の東京エレクトロン(8035)は値がさ株だけにその内容次第では日経平均の動きに影響を与えよう。8日の日産自動車(7201)、9日のトヨタ自動車(7203)とホンダ(7267)の3大自動車メーカーの決算にも注目。
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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