1月暴落で好業績銘柄はバーゲンセール
1月の株式市場は大発会こそ上昇したものの、その後はFRBの金融政策転換への懸念によるNY株式の急落に歩調を合わせる形で急落、月末には日経平均で年初の2万9300円台から3000円幅超急落し2万6000円スレスレまで売られた。予想PERでは一時13倍割れまで低下しているが、現在発表が活発化している第3四半期決算では上方修正する銘柄も多く企業業績は概ね好調だ。地合い悪だけで売り叩かれた好業績の低PER銘柄を個別でピックアップしてみた。
低PERの筆頭は海運
低PERの筆頭は海運株。業績も好調で、南米からの穀物輸出が旺盛なことや中国の春節・冬季オリンピック終了後の石炭需要の増加期待等の要因から商船三井(9104)は通期予想を上方修正、予想EPS5250.40円から予想PER1月末時点で1.7倍にまで低下した。
鉄鋼は?
鉄鋼については中国での市況悪化がネガティブ材料ながら1月の暴落相場で大きく株価は下落し、日本製鉄(5401)はPER4倍割れの水準になっている。鉄鋼商社では非鉄や水産物輸入など幅広く取扱っている阪和興業(8078)は22年3月期77.9%の大幅営業増益予想でPERは3.7倍になっている。
住友林業はPER5倍
日本国土の約800分の1に相当する社有林を有する住友林業(1911)は戸建てが米国販売増となっているが、株価は昨年12月8日の2478円を高値に1月末には2000円割れにまで売り叩かれPER5倍の水準になっている。
自動車部品大手では排気系センサーで世界一を誇る日本特殊陶業(5334)は半導体製造装置用部品を含む半導体関連事業も堅調に推移し、22年3月期予想を連結営業利益で685億円から810億円(前期比70.9%増)へ上方修正した。時価はPER7倍の水準であり、割安感が強く働く。
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