FOMCでのパウエル会見に注目【記者の視点】

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膠着感が強かった週

10月第4週の東京市場は日経平均では2万7000円台を維持し底堅い動きなったものの、週末28日には2万2万6981円08銭まで売られる場面があり、膠着感も強かった。
海外要因については英国でスナク元財務相が次期首相に就任することで財政不安が後退したものの、米国ではGoogle運営のアルファベットやメタプラットフォームの決算悪が嫌気され、これによるナスダックの下落から東京市場のハイテク銘柄の一角も週末に売られていた。

週明けは大幅反発でのスタート

ただ、その後はアップルや半導体大手のインテルの業績が市場予想を上回ったことなどから、景気の先行きへの懸念が和らいだことで、週末28日のニューヨーク市場では828.52ドルの大幅高、ナスダックも2.87%、S&Pも2.46%の大幅高となった。225先物のナイトセッションも2万7530円まで上昇しており、週明けは大幅反発でのスタートが濃厚だ。

過度な景気悪化への懸念が後退

これら企業業績の不安後退に加えて、ォールストリートジャーナルでFRBウォッチャーとして知られるニック・ティミラオス記者が「11月の会合でFRBは12月会合で利上げ幅を縮小するかどうか協議しそうだ」と書いたことで、長期金利が低下、大幅な利上げによる過度な景気悪化への懸念が後退したことはポジティブだ。

利上げ幅縮小報道追認なら上値追い?

このような中で週明けはFOMC会合を経て2日にパウエル議長会見が行われることから、どのような発言をするか注目される。事前報道を追認するような発言ならドル安円高からも上値追い、大幅利上げ継続なら悲観売りとなろう。この他では31日に中国PMI、4日に米雇用統計など。国内では31日にレーザーテック(6920)、村田製作所(6981)、1日にソニーグループ(6758)、トヨタ自(7203)など主要企業が続々、第2四半期発表を迎える。これら企業の好決算から11月入りとともに再度の上値追いに期待したい。

 

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