今週はIPOのセカンダリー中心【記者の視点】

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クワドルブル・ウィッチングも逆風だった

12月第3週の東京市場は、FOMC発表後の翌日から大きく値を崩す展開になり、16日に日経平均は524円58銭安の2万7527円12銭で引けている。
マーケットコンセント通り、FOMCでの利上げ幅は 0.5%と前回会合の0.75%から減速したものの、ドットチャートで、FFレートの23年末中央値が5.1%と従来の 4.6%から引き上げられたことに加えて、米国の11月小売売売上高が市場予想を下回ったことや、ECB理事会のタカ派ガイダンスが、景気減速懸念を強めたことで下げに拍車がかかった。週末はクワドルブル・ウィッチング(株価指数先物取引、株価指数オプション取引、個別株先物取引、個別株オプション取引の期限を迎える日)を迎えていたことも需給面で逆風になっていたと思われる。

短期的な下げ過ぎ感も

今週は25日のクリスマスへ向けて欧米投資家の多くは休みに入ることから海外投資家の動きは鈍ることになりそうで、閑散の中で個別物色の色彩が強くなりそうだが、閑散の副作用としては先物経由でのアルゴリズム売買で指数の値動きが荒くなる可能性があるだけに注意が必要。16日の225先物のナイトセッションではニューヨーク市場の下落とともに一時2万7120円まで下落したが、その後は下げ渋る動きで2万7280円で引けている。ダウの引けは281.76ドル安の3万2920.46ドルだが、一時は3万2654.59ドルまで急落していた。マーケットの関心が利上げから米国の景気減速へと移るなかで不安が払拭されないものの、短期的な下げ過ぎ感から一旦は落ち着く展開を期待したい。国内では19日の日銀金融政策決定会合から20日の黒田総裁会見を予定していている。

マイクロン決算を注視

米国では20日にフェデックスとナイキ、21日にマイクロンテクノロジーの決算が控える。マイクロンは既に2割のメモリ減産に着手しており、業績悪は想定内。ポイントの先行きの設備投資動向から市況の底入れ時期を探ることになろう。
個別では6%超の大幅安となったレーザーテック(6920)もマイクロンテクノロジーの決算がある程度ポイントになるかも知れない。
新規公開ラッシュとなるなかで、IPOのセカンダリーに関心が向かいそうだ。

 

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