反落して最大イベント通過
先週の東京株式市場は反落しました。米11月消費者物価指数、米連邦公開市場委員会(FOMC)という最大イベントを通過。
ラガルドECB総裁はタカ派表明
15日にはECB理事会でラガルドECB総裁が理事会後の記者会見を開きましたが、「金利は大幅に、かつ安定したペースで引き上げられなければならないと判断している」とし、「現時点で入手されている情報に基くと、次回会合と、おそらくその次の会合で、さらに0.50%ポイントの利上げが決定されると予想される」とタカ派表明。
欧州金利急上昇で株価指標3%越える急落
パウエルFRB議長会見は一段と利上げペースを減速する可能性を匂わせましたが、ラガルド総裁は、そこまで言及する必要があったのか?と思うほどのタカ派発言をしたことで、欧州金利が急上昇。ドイツ、フランス、イタリアの株価指標は15日に3%を越える急落となりました。
NYダウ10月安値以降のリバウンド終焉
NY市場も欧州株安に連動し主要3指数が急落。NYダウは13日、14日と2日連続の上髭陰線を形成していたことで戻り売り圧力が強いことが示されていましたが、15日は2%を越える急落で25日線を割り込むと同時に12月6日安値を割り込んだことで、10月安値以降のリバウンド相場が終焉したものと思われます。
3万1885ドル近辺を試す展開
一目均衡表でも転換線、基準線を一気に下回り、遅行スパンが日々線に接近。今週には転換線と基準線のデッドクロスが示現すると思われ、まずは75日線の走る3万1885ドル近辺を試す展開が予測されます。
日経平均は200日線の攻防へ
日経平均も15日の上髭陽線で2万8000円台での戻り売り圧力を感じさせましたが、16日は下放れの陰線となり75日線を割り込んでしまいました。一目均衡表でも転換線、基準線を飛び越して雲上限近辺まで下落しました。週足では雲の中に突入し、ゴールデンクロスしたばかりの転換線を割り込みました。12月8日の2万7415円を割り込んだ場合は200日線の走る2万7240円攻防へと移ります。
当面戻り売りとヘッジ売り必要
ややこしい師走相場となってしまいました。こうなると当面戻り売りとヘッジ売りが必要となります。25日線を割り込んだレーザーテック<6920>などでのヘッジ売りを狙ってみたい局面です。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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