日本株底堅さ見せるもNY落ち着き待て!【記者の視点】

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日経平均は2万7453円48銭まで戻して引けるも・・・

2月第4週の東京市場はニューヨーク市場がプレジデントデー明けに大幅下落したあと、半導体大手エヌビディアの市場予想を上回る好決算を受けて半導体やグロース株が買い直され、週末の24日は日銀の次期総裁・植田和男氏に対する所信聴取が無事通過すると2万7046円08銭まで下落していた日経平均は2万7453円48銭まで戻して引けている。

24日のNYは大幅安

欧米の2月PMI(購買担当者景気指数)が予想以上に強かったことを受けて利上げ長期化観測が強まっていたところに24日は、1月個人支出の伸びが予想以上にプラス回復し、2月ミシガン大消費者信頼感指数確報値や1月新築住宅販売件数も予想を上回ったことがダメ押しとなり、ニューヨーク市場でダウは336.99ドル安、ナスダック指数は1.69%の大幅安となっている。ニューヨーク市場が落ち着きを取り戻すまでは東京市場も調整色の強い動きが続きそうだ。

PBR1倍割れ銘柄が下支え

225先物ではナイトセッションで2万6950円まで突っ込む場面があったが、週末は2万7330円まで戻して引けている。これを受けて週明けの東京市場は反落スタートが予想されるも、ニューヨーク市場が下落基調を強める中で比較的底堅さを見せているのはPBR1倍割れのバリュー株や期末を意識した高配当銘柄買いによるところが大きく、これが今週も持続するかが全般の流れに大きく影響を及ぼそう。

ISM非製造業景況指数に要警戒

イベント的には今週は3月3日に発表される、米国2月のISM非製造業景況指数が注視される。2月の米サービス業PMIは50.5と市場予想の47.3を大幅に上振れ、8カ月ぶりに好不況の境目である50を超えている。仮にISM非製造業景況指数も市場予想を上回ることになれば一段と金利上昇への警戒感が強まることになる。ニューヨーク市場が落ち着きを取り戻すまでは戻り売りスタンスとなろう。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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