ナスダック指数急落などに翻弄
7月第3週の東京市場はニューヨーク市場でのナスダック指数急落などに翻弄される形で半導体関連が値を崩し日経平均では週末に一時、3万2080円95銭まで売られる場面があったが、週明け24日は急反発でのスタートとなりそうだ。
ナイトで225先物が急伸
21日の大引け後にブルームバーグが、事情に詳しい複数の関係者への取材として「日本銀行は現時点でイールドカーブコントロール(長短金利操作、YCC)政策の副作用に緊急に対応する必要性は乏しいとみている。」と報じた。27日からの日銀金融政策決定会合ではYCCに何らかの修正が加えられるとの思惑からリスク回避的な売りが拡がっていただけに225先物のナイトセッションでは430円高の3万2700円まで急騰しており、週明けはナイトセッションの引け値を意識して買い戻しの動きとなりそうだ。
買い戻し一巡後は?
日経平均は5日線である3万2515円19銭回復は確実で25日銭である3万2877円99銭も視界に入ってきそうだが、25日からの米FOMC、27日のECB理事会を控えていることを考慮すれば、買い戻し一巡後は様子見の動きになる可能性も高そうだ。
第1四半期発表が本格化
中銀ウィークであることに加えて、国内では26日にアドバンストやカプコン、日産自、日東電工、27日にルネサス、キヤノン、28日に日立など主要企業の第1四半期(4~6月)決算発表が本格化する。
ディスコもプラス引け
既に20日発表のニデック(6594)は連結営業利益で前年同期比34.7%増の61億5200万円となったことを受けて急伸した。一方、24年3月期の第2四半期累計(4~9月)予想で連結営業利益が前年同期比28.2%減の394億円を見込んでいることを受けて朝寄りで下落スタートしたディスコ(6146)は100円高の2万3205円とプラスで引けている。決算内容を受けて一時的に下落しても先行きに不安がなければ買い戻される可能性もあるだけに、売りを浴びせられた半導体関連株は過度に不安になる必要もないかも知れない。
押し目狙いは継続
21日のニューヨーク市場ではナスダック指数は続落引けとなりスッキリしない状況では日経平均の3万3000円抜けは厳しいかも知れないが、押し目狙いは継続していきたい。
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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