ナスダック指数は2.05%の上昇
週末10日のニューヨーク市場は米債利回りの上昇が落ち着きを取り戻す中でダウは3ぶりに反発し、391.16高、ナスダック指数も2.05%の上昇で反発し、ナイトセッションの225先物は310円高の3万2890円で引けている。これを受けて週明け13日の東京市場は反発でのスタートとなりそうだ。
雇用統計発表時の流れが継続
3日発表の雇用統計では労働需給の緩和が確認されていたが、7日にはシカゴ連銀のグールズビー総裁が、追加の利上げに慎重な見方を示したことを受けて、更なる引き締め懸念が後退、その後、パウエルFRB議長が改めてデータ次第であると発言し、低調な30年国債入札を受けて利回りが上昇したが、基本的には3日発表の雇用統計発表時の流れが継続しているようだ。
17日に米国でつなぎ予算の期限
日本時間の11日早朝には米大手格付け会社、ムーディーズが、金利の上昇にともなう政府の利払い負担の増加や、予算案をめぐる議会の混乱を背景に米国政府に対する格付けの見通しをこれまでの「安定的」から「ネガティブ」に引き下げたと発表している。既にこの引き下げ自体はムーディーズから予告されていたものだが、今週は17日に米国でつなぎ予算の期限が迎えることから、米国での予算問題が再びネガティブ材料としてクローズアップされる可能性があろう。既にジョンソン米下院議長は11日、共和党保守強硬派が求めている大幅な支出削減は除いたつなぎ予算案を提示しているが、共和党保守強硬派の反発が強まる可能性があり、つなぎ予算可決への不安も残る。
米経済指標にも注目
その他では14日に米10月消費者物価、15日に米10月小売売上高と生産者物価、16日に米10月鉱工業生産など。国内では決算発表が一巡する。
11月限のSQ値3万2454円88銭に対して10日の大引けはこれを超えて引けていることはポジティブ要因ながら、前述の不安要因から突発的な下落には警戒したい。
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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