連休明けも強い?【記者の視点】

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34年ぶりの高値

2月第2週の東京市場は週央までは日経平均で3万6000円を挟んだ膠着状態になっていたが、8日に743円超の大幅高になると9日には一時、3万7287円26銭まで一時買い進まれ34年ぶりの高値となる場面があった。

内田日銀副総裁の発言が刺激

週末にバブル崩壊後の高値を連日更新するキッカケとなったのは8日の内田日銀副総裁の講演での発言。マイナス金利政策の解除は3月の日銀金融政策決定会合にも実施されるとの見方が拡がっていたが、内田日銀副総裁は講演で「仮にマイナス金利政策を解除しても緩和的な金融環境は維持していくと」と発言、マイナス金利政策の解除後も段階的な利上げは行わないことが安心感につながり、先物主導で上値を追う展開になった。

寄与度大きいソフトバンクグループ

内田副総裁発言に加えて、英国アームの2023年10~12月期決算が売上高で前年同期比14%増の8億2400万ドル(約1200億円)となったことを受けて親会社であるソフトバンクグループ(9984)の株価が連騰、9日には同じく日経平均構成銘柄であるフジクラ(5803)が24年3月期予想の上方修正を受けてストップ高となるなど指数構成銘柄の上昇も指数上昇の要因となった。

S&P500は終値で初の5000超え

9日の東京市場は前場に3万7287円26銭の高値を付けたものの、3連休前の手仕舞い売りなどから大引けにかけ値を消し、34円14銭高の3万6897円42銭で引けている。急ピッチな上昇だったこともあり、一旦は調整が欲しいところだが、その後の先物のナイトセッションでは3万7000円台まで戻している。9日のニューヨーク市場ではダウは4日ぶり反落もナスダックとS&P500は4日ぶ続伸となり、S&P500は終値で初の5000超えとなった。エヌビディアやマイクロソフト、インテルなどハイテクや半導体株が揃って買われていることから、3連休明けは大きな押し目もなく、堅調な動きが想定される。

決算発表は終盤戦

今週は経済指標では米国で1月CPI(消費者物価)、15日に米1月小売売上高、16日に米1月生産者物価など。1月CPIは前年同月比で伸び率鈍化が予想される。
決算は15日に世界最大の半導体製造装置メーカーであるアプライドマテリアルズが控えており、その内容次第では日本の半導体関連銘柄の動きにも影響を与えよう。
国内では13日にSMCや出光興産、14日にソニーグループやバンダイナムコ、オリンパス、楽天グループ、日本郵政や損保各社などで、終盤戦を迎える。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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