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期待より不安が高い【記者の視点】
日経平均では前場は144円高超で引けていたが、その後は値を消す動きとなり、引き続き膠着感が強い展開となった。6月ISM製造業景況指数の大幅改善を受けたNY高の流れを受けていたが、都内で新たに100人以上が新型コロナウイルスに感染していると伝わると手仕舞う動きが見られた。節目の100人超えから、都議選後に緊急事態宣言発動を警戒する向きがある。現状では東京都だけが突出しており、全国的に感染が拡大していないが、政府と都が明確な方向性を示していないことから、再度小売業への業績悪懸念が再燃している。
その代表は串カツ田中ホールディングスで、この日は2Q下方修正で赤字転落見込みを嫌気して大幅下落となった。感染拡大不安が高まれば、回復シナリオも後退することになる。
今晩は雇用統計の発表を控えており、この内容を確認しない現状では買い持ちもリスクを感じる投資家が多い。期待より不安が高い現状では、引き続き様子見か。
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