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225採用の値嵩株が日経平均を引っ張る
先週の日経平均は米中協議の進展とEU議会によるイギリスの新EU離脱案可決により週間で約700円高と大幅上昇となった。
10月初旬に下げてからの上昇、やはりアノマリー通り10月は「1番動く月」なのであろう。
ただ、NT倍率は13.8倍と27年ぶりの高水準になっている。これは225採用の値嵩株が日経平均を引っ張っていることを表し市場全体が買われているわけではない。
「三空」を形成
この上昇過程で11日(2万1601円46銭~2万1658円27銭)、12日(2万1820円77銭~2万2049円71銭)、13日(2万2219円63銭~2万2434円35銭)と「三空」を形成した。
諺通りであると「三空は売り向え」である。先週TOPIXでも「三空」を同じように形成したが金曜日には最後の窓を埋めた。
高値抜けには暫く調整必要
現在、一目均衡表の基準線、転換線とも上向き上昇傾向を強めているが騰落レシオは128.1%と買われ過ぎの状態で推移している。
また、RSIは58.5%と若干上昇余地を残しているが更に上昇するにしても今週は一旦調整を入れたいところであろう。
先週は4月の高値(2万2362円92銭)を抜き年初来高値を更新し昨年12月高値(2万2698円79銭)にトライしたが失速した。
先週の後半は日足を見ても上髭が目立つようになっており12月の高値を抜くにはしばらく調整が必要であろう。
12月の高値を抜いてきても・・・
今週は上昇する5日線(2万2284円)を下値として意識された揉み合い相場を予想する。一旦は開けた窓(2万2219円63銭)を埋めてくる可能性は高い。
上値のメドは18日の高値(2万2649円85銭)、12月の高値を抜いてきてもその後急反落するケースも想定されよう。
(ハチロク)