買い需要が極端に減った
先週の日経平均は前週末比約1377円安と2週連続週足陰線となった。年度初めの1日には寄り付きは300円高程度で始まったがその後は失速、後場からは500円安まで入るなど売り圧力の強さに驚かされた。
売り圧力が強いというより買い需要が年度変わりで極端に減ったということだろう。
運用担当者としたら新年度入りしたらまず利益を確定しておきたいという行動は当然である。
しかし、それを支えるだけの買い需要が少なかったということだ。
短期的に上昇チャートが崩れる
高値でそれが分かると当然CTAは売りを仕掛けてくる。その流れで1日は大きく崩れた。その結果、短期的に上昇チャートが崩れた。戻り売りのパターンに入った。
木曜日には一旦4万円台を回復するも3月22日を起点とする右肩下がりの上値抵抗ラインを抜けず後場から失速した。
金曜日にはFRB高官が「年内利下げゼロの可能性もある」と発言したことにより米長期金利が上昇、高値圏にあった米国市場が暴落、日経平均も一時は1000円強安まで下落した。
悪材料に過剰反応し始めている
イスラエルに対するイランの報復の可能性が伝わり原油も上昇、中東リスクが高まれば1バーレル100ドルを超える可能性も示唆され米国のインフレ再燃が懸念され始めている。
3月までとは違って悪い材料に過剰に反応し始めているのが4月1週目の相場である。長期的には上昇相場だが短気的には調整色が強くなったと言えよう。
戻り売りパターン
チャートでみれば日経平均は1月4日以来初めて3日に一目均衡表の基準線を割り込んだ。
5日移動平均線(3万9571円処)と25日移動平均線(3万9789円処)がデットクロスを形成し戻り売りを鮮明にしている。
行き過ぎた円安への介入も警戒される現状では先述の上値抵抗ライン(4万0200円処)を抜いてこない内は戻り売りパターンとなりそうである。
今週もボラの高い展開
今週はSQ週である。先月まではコールの踏みを誘った上昇が目立ったが今月はプットを使った下落に警戒したい。
今週もボラティリティの高い展開が想定される。
今週のレンジは3万8300円~3万9600円を想定する。
(ハチロク)
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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