3週ぶりの週足陽線
先週の日経平均は前週末比約2180円高と大幅上昇、3週ぶりに週足陽線となった。
注目された日銀金融政策決定会合でマイナス金利の解除、長短金利操作の撤廃、ETFやREITの買い入れ終了が決まった。
金融政策正常化は織り込み済み
どれも市場をゆがめる政策と揶揄されていた政策でもあったがこれで金融政策が正常化に向けて動き出した。
事前に「地ならし」としてリークされていたため調整は済んでおり逆に「織り込み済み」の判断から株は買われた。
米FOMCでも年3回程度の利下げ予想に変更はなく海外マーケットの上昇も日本株の上昇に拍車をかけた。
TOPIX型の方が上昇率は高い
最近の相場は下げる時よりも上昇する時の方が大きく動く。地合いが相当強いということだろう。
調整後の上昇では従来の半導体関連株が上昇を牽引する日経平均型よりTOPIX型の方が上昇率は高い。
3月に入ってここまで日経平均は4.4%の上昇に対しTOPIXは5.1%上昇している。
日経平均は史上最高値を更新しているがTOPIXは1989年12月の2884.80ポイントをまだ抜いていない。
市場はこのTOPIXの高値更新を視野に入れて動いているようだ。
内需株が多いTOPIXで高値更新となれば投資マインドは更に好転しよう。
即日、権利落ち分を埋めるか?
今週は27日に3月期決算の権利付き最終売買日を迎える。
権利落ち分は日経平均型で約260円と見られているが権利落ちの動きにも注目したい。
即日、権利落ち分を埋めるようであれば買い需要は止まらないと思われ新年度入りしても堅調な動きは期待できよう。
再び調整の可能性も
テクニカルでは騰落レシオが過熱感を示す130.47%まで上昇、ストキャスティクスは日足%Dが97、%Kは92とデットクロス状態である。
また、日足のろうそく足では高値で出現すると転換を示唆すると言われる「十字線」を形成している。
チャート分析では再び調整の可能性もあるということには注意したい。
今週のレンジは40000円~41200円を想定する。
(ハチロク)
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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