週足陽線だが・・・
先週の日経平均は前週末比約531円高と3週ぶりに上昇、週足陽線となった。
週初は米雇用統計の発表を受け米国経済の底堅さを好感し株価は上昇した。
しかし、週央に発表された米消費者物価指数が市場の予想よりも強く利下げがの時期が遅れると思われ長期金利が上昇、株価が下落した。
新たな買い需要が少ない
地政学リスクで原油価格も上昇、インフレ再燃を懸念するFRBの利下げは当面なさそうである。
この間、為替も153円台まで円安が進行、為替介入を警戒し積極的な買いは入れずらいようである。
4月限SQ値は3万9820円59銭となったが金曜日の高値は3万9774円82銭でありSQ値を抜いておらず「幻のSQ値」となっている。SQ値を当日に抜いていないということは新たな買い需要が少ないということでもあり先安感が強いともいえよう。
中東リスクや為替介入に警戒
今週は中東リスクや為替介入の警戒などで上値は重そうである。
チャートでは下降する25日移動平均線(3万9533円処)に上値を抑えられている展開である。
抜けてきても3月22日の高値を起点とする上値抵抗ライン(3万9800円処)を抜けてこないと戻り売りのパターンになりそうである。
調整は当然
一目均衡表の雲の上限が38881円処に位置するのでこの雲の上限を割ってくると調整は更に長引きそうである。
下値メドとしては一目均衡表の雲の上限(3万8881円処)、5日の安値(3万8774円)、ボリンジャーバンド-2σ(3万8400円処)となろう。
10月の安値より日経平均は約35%上昇してきたので調整は当然ともいえる。
今週のレンジは?
利食い売りと新規買いが入り混じってボラティリティの高い展開がしばらく続きそうである。
今週のレンジは3万8400円~3万9700円を想定する。
(ハチロク)
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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