上げ幅一時1000円上回り全面高
10日の東京市場は5日ぶりに急反発しました。日経平均は972円高です。OPECの増産期待から原油価格が急落したほか、金属や穀物などコモディティ価格全般が下落、過度なインフレへの警戒感が後退したことで前日の欧米株が大きく切り返し、市場のムードが一変しました。一時上げ幅は1000円を上回り、東証1部の騰落銘柄数は値上りが2140と全面高商状です。ロシアとウクライナの外相会談を控え、停戦合意期待も買戻しを加速させました。
下げ過ぎの反動のニュアンス否めず
もっとも、原油は上げ過ぎの反動、日経平均は下げ過ぎの反動といったニュアンスが否めず、当面の底入れ確認には今少し様子を見る必要がありそうです。これだけの大幅高でも指数は5日線をようやく上回った程度で、あすの動きが重要になるでしょう。きょうは欧州でECB理事会が開催され、米国では2月消費者物価指数が発表されますので、重要イベントが買い材料になるかを注視したい考えです。
朝安のあと上昇転換の資源関連に買い
全般はっきりした底入れを確認するまでは、25日線を上回り上昇基調にある強いトレンドの銘柄で短期売買のチャンスを探る方針です。前場は強い銘柄を見極めるためるため、売り買いとも手控えましたが、後場は朝安のあと上昇に転じてきたDOWA<5714>、住友鉱山<5713>の資源関連に買いを入れました。
花咲 翁
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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