反落も下げ渋る
30日の東京市場は反落、日経平均は225円安で配当の権利落ちの影響(約240円安)を差し引くと小幅ながら続伸です。ロシアとウクライナの停戦交渉への期待から前日の欧米株は上昇したものの、日経平均はここ2週間余りで3000円超上昇しており、利益確定売りが上値を抑えました。売り買い交錯で始まったあとは下げ幅を広げ、一時500円を超える下落となっています。ただ、後場中盤からは急速に下げ幅を縮めています。
高配当銘柄が大幅安で推移
下げ渋りはしたものの、海運や資源関連など高値圏にあった高配当銘柄は市況のピークアウト感も意識され、落ち分を埋められず大幅安で推移しました。為替が急速に円高方向に押し戻されたことも輸出セクターの上値を抑えています。配当再投資への期待から後場は個別にも下げ渋る銘柄が増えましたが、落ち分を埋めることはできず、当面は値固め、あるいは調整入りへの警戒が解けないでしょう。
新興グロースのリバウンド狙い
週末に米雇用統計発表を控え様子見ムードが強まりやすく、資源高や円安の影響で企業業績も見通しづらくなっています。前場に手持ちの高配当銘柄のつなぎ売りを解消して落ち分の利益を確保しましたが、戻りが鈍いようなら配当を含めていったん損益を確定したい考えで、値動き次第では改めてショートで対応するつもりです。一方、マザーズ指数が戻り足を速めており、売込まれた新興グロース株のリバウンドも狙っていきます。
花咲 翁
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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