円高と金融政策修正観測強まり3日続落
13日の東京市場は3日続落しました。日経平均は101円安です。米2月CPIは予想を上回ったものの、米国株市場でエヌビディア株が急反発に転じ、主要指数が揃って上昇した流れを引き継ぎ、半導体関連を中心に買いが先行しました。ただ、朝高の後は戻り売りに押され下げに転じ、後場寄り直後には300円超に下げ幅を広げています。その後は押し目買いに下げ渋りましたが、戻し切ることはできませんでした。取引時間中に為替が円高方向に押し戻され、春闘の集中回答日で企業の満額回答が相次ぎ、日銀の金融政策修正観測が強まったことが買いを手控えさせています。
一段安回避へ正念場も過熱感は和らぐ
日経平均は下降してきた5日線に上値を抑えられるかたちで、戻り売りにマイナス圏に押し返されましたが、下値では買いが入り前日に続いて25日線の攻防になりました。来週に日銀金融政策決定会合とFOMCを控え、一段安回避へ正念場が続きますが、一方で4万円台乗せのあとの調整により、過熱感は和らぎつつあります。きょうはヴレインS<135A>やディスコ<6146>、東エレク<8035>、富士通<6702>など強い銘柄への打診買いにとどめましたが、全般下げ止まりから明確な切り返しを確認したうえで、AI・半導体関連など直近高値銘柄でリバウンドを狙う方針です。
花咲 翁
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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