25日線攻防【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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反発スタートも戻り売りに押される

本日の東京株式市場はNY株高を受けて反発スタートも、その後は戻り売りに押されました。

米2月CPIは予想上回る

12日のNY市場では注目の2月の消費者物価指数(CPI)が発表されました。変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数は、前月比で市場予想の0.3%上昇に対し0.4%の上昇。また前年同月比も市場予想の3.7%上昇に対し3.8%上昇という結果となりました。

米国債利回り上昇も株式市場は反発

この数値を受けて米国債利回りは上昇し、10年債利回りは0.049%上昇の4.156%となり、債券市場ではインフレに粘着性があり、簡単には収まらないとの反応でした。一方で株式市場では、この数字を受けても年内の利下げシナリオは変わらないと受け取って、主要3指数は反発し、S&P500は終値ベースで最高値を更新しました(取引時間中高値更新には至っていません)。

25日線下値支持も5日線が上値抵抗帯

今朝の東京株式市場では買い先行スタートで3万9147円高値までありました。昨日の日経平均は瞬間25日線を割り込む場面がありましたが、下値支持線としての機能を発揮し、定石通りの目先底となり反発。しかし、今朝は右肩下がりに転換している5日線(3万9120円)が上値抵抗帯として機能し、戻り売りを浴びせられてマイナス圏へと引き戻されてしまい、後場に入ると3万8452円安値まで売られる局面がありました。

信用買残16年7カ月ぶり高水準で戻り売り

昨日は先週末8日段階の信用取引の残高が発表されましたが、買い残が一週間で2381億円増加し4兆3380億円と2007年8月以来16年7カ月ぶりの高水準となりました。先週(4日~8日)の日経平均は4万201円でスタートし、7日には4万472円の最高値までありましたが、その後急落して8日終値は3万8797円と前週比では221円安となりました。今週の急落により前週の増加分である2381億円は水浸し状態です。そのため、3万9000円台回復場面では戻り売りが出たと解釈できます。

25日線上を終値で維持できるかが注目点

現在、日経平均の25日線は日々90円程度上昇しています。昨日は3万8515円近辺でしたが、本日は3万8610円近辺に上昇しており、今後はこの25日線上を終値で維持できるのかどうかが注目点です。昨日で下げ止まったとは言い切れず、25日線を割り込むケースでは、昨日の安値更新から更に一段安となると考えられますので注意深く観察せねばなりません。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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