13日午前の東京市場は反発、日経平均は30円高です。イエレンFRB議長の議会証言で過度な金融引き締め観測が後退、これを受けたNY株高を好感した買いが優勢でした。ただ、長期金利の低下で113円前半まで円高が進み、メガバンクはじめ金融株が売られ、自動車など輸出株も買い手控えられています。日経平均は朝方よりも上げ幅を縮め、前場段階の東証1部の売買代金は概算で9200億円にとどまりました。
海運が下落するなど出遅れ修正がほぼ一巡したことで、いよいよ手詰まり感が強まっていますが、タカタが100円台を回復、エンシュウが続騰するなど、中小型の低位株の動きがさらに活発化しています。ピックアップ銘柄も岩崎電気(6924)が新値を取り、桂川電機(6416)、東邦金属(5781)、郷鉄工(6397)、ミナトHD(6862)いずれもしっかりです。ただし、低位株相場はマネーゲームの色彩が強く、いったん人気が離散すれば、ほったらかしにされるケースが多く、ここからは利益を確定していく局面です。
いったんトレンドが出るといくところまでいくのが相場で、今しばらく低位株物色が続くと見ていますが、最終コーナーに入ったことを認識しておきましょう。市場の関心は今後本格化してくる決算発表に移っていきます。低位株に目配せしながら、新しい流れに備えるところです。
花咲 翁
証券市場新聞 https://marketpress.jp/