9日午前の東京市場は大幅続落、日経平均は256円安の1万9739円と6月以来続いているボックスゾーンの下限まで下落しています。NY株の連騰が止まり、円が強含んでいるところに、朝鮮が核弾頭の小型化に成功したと伝わったことが投資家心理を冷え込ませました。前場段階の東証1部売買代金は概算1兆3300億円をこなしています。
決算についてはサプライズのあったステラケミファ(4109)やロート(4527)などが値を飛ばす一方、好決算でも出尽くし感から急落する銘柄が散見される状況に変わりはありません。17年3月期有報が限定付き適正と伝わった東芝(6502)も大幅高に買われるなど、材料の出た銘柄への反応も悪くなく、主要企業の決算一巡で好業績による指数サポート効果が薄れてきたタイミングを狙った売り仕掛けが入ったに過ぎないと見ています。
さて、後場からは日銀ETFの下支え効果が試されることになります。下げ渋るようなら一弾目の打診買いを入れるタイミングでしょう。第2四半期以降一段の収益拡大、あるいは本格的な収益拡大が期待できる銘柄を狙う基本スタンスに変わりはありません。まずはピックアップ銘柄のなかから逆行高している安川電機(6506)に照準を合わせていきたいと考えています。
花咲 翁
証券市場新聞 https://marketpress.jp/