27日の東京市場は大幅続伸、日経平均は1996年7月10日以来の2万2000円台回復となりました。欧米株高と米長期金利上昇に伴う円安進行が株価を押し上げています。ECB理事会の結果で量的緩和の縮小ペースが緩やになるとの見方も買い安心感を誘っています。円安を背景に海外投資家の買いが続いており、長期金利上昇を手掛かりにメガバンクはじめ銀行が業種別値上がり率トップに買われるなど極めて強い動きです。30日からは11月相場入りとなりますが、5日からのトランプ大統領来日を控えネガティブな材料は現状では見当たりません。10日のSQまでも残存日数が少ないことから、これに絡む影響もないと思われます。ここまでくるとチャートでの理屈も通じなくなっていますので、個別で値動きと業績を見ての物色となるでしょう。
安川電機(6506)、日本電産(6594)、ファナック(6954)が反発するなど、利益確定売りに押されていた好業績銘柄も買い直されており、好内容な銘柄は決算発表後の押し目を狙うのも一法です。大型株中心の展開ですが、30日決算発表予定の島精機(6222)や31日のミロク情報(9928)、2日のイリソ電子(6908)などの中小型好業績銘柄の下値を狙っていきたいと考えています。
花咲 翁
証券市場新聞 https://marketpress.jp/