9日午前の東京市場は急反発、日経平均は454円高と大幅高です。前日にNYダウ、ナスダック指数がそろって史上最高値を更新したことを受け、小高く始まった後も終始買い優勢で、フシ目の2万3000円を上回ると上昇に弾みが付きました。ドル・円が114円台前半とドルが強含んでいることも買い安心感を誘ったようです。前場段階の東証1部の売買代金は概算で概算で2兆363億円まで膨らみました。
世界的な株高のなかでリスクを取る動きが加速しており、海外勢の買い越しが続いています。東京市場は数十年に一度の地殻変動が起こっていることは間違いなく、10月以降、押し目らしい押し目が入りません。企業業績の改善で日経平均株価のEPSは約1500円に上昇、PERはまだ16倍割れで割高感がないことが買いの根拠のようです。ただ、急ピッチな上昇が続いているだけに、高値波乱を警戒しておく必要はあるでしょう。
週末に決算発表後半のピークを迎え、第3四半期以降の動向を意識した銘柄選別が必要になってきました。ソニー(6758)や安川電機(6506)、キーエンス(6861)の新値更新はその象徴的な動きで、当面の指標銘柄としてマークしておきましょう。好決算期待銘柄ではきょう引け後の富士機械(6134)、ハーモニック(6324)、10日のモリテック(5986)、エーワン精密(6156)、ヒラノテクシード(6245)、ホソカワミクロン(6277)、愛眼(9854)などに注目しています。
ただし、あくまで下値狙いで対処しましょう。
花咲 翁
証券市場新聞 https://marketpress.jp/